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【ポップス】👮‍♂『警察官&刑事・歌謡曲』の歴史と変遷。公務員をテーマにした歌があっても、いいじゃないか!

と、書いてから、ネットをいろいろ調べたものの、あんまい無いんですよねえ、「警察歌謡曲」。まあ、いきなり、ここからいきまひょか。

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■「若いお巡りさん」

歌:曽根史郎。1956年。(作詞:井田誠一、作曲:利根一郎)

♬ もしもし ベンチでささやく おふたりさん 
  早くお帰り 日が暮れる
  野暮な説教 するんじゃないが 
  ここらは 近頃 物騒だ
  話のつづきは あしたにしたら
  そろそろ 広場の 灯(ひ)も消える   ♬

はっきり言って、野暮な説教である。
お金がないから、ラブホにもいけないし、公園で話をして、そろそろ
「チュー❤」でもしようかしらん、と思っていたときに、
こんな警察官が来たら、ムッとしてしまう。

まあ、令和のいまなら、
「はい、身分証明書出して、未成年なの、どうなの?」
と詰問して、派出所へ連行するクソ刑事も多いので、
さりげなく注意だけして去っていくこのお巡りさんは良心的なのかもしれぬ。そういえば、昔、公園のベンチで女の子と話していたら、出歯亀(のぞき)が草むらから見ているのを彼女が発見して、石を投げて
「あっちへ、いきやがれ!変態!」
と怒鳴ったら逃げていったという経験があります。
長野県出身の女性だったので、東京弁に近いイントネーション。関西人の私は怖かったです。

ちなみに、新人に近かった曽根史郎さんは、この曲で「第七回NHK紅白歌合戦」にいきなり出場している。


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■「刑事」

歌:大川栄策。1971年。(作詞:篠田武雄、作曲:古賀政男)

大川栄策さんが、日本中でがんばる刑事に尊敬の念を捧げて歌った歌らしい。交番の中で「不倫セックス」したり、「女子トイレに小型カメラ」を設置する刑事しかいない兵庫県警の刑事とは無関係の歌である。(徳警部補、岸本警部補、あんたらのことだよ)

♬ 人間ドラマの東京に
  刑事と呼ばれて今日もまた
  事件の現場に飛んでいく
  都民の平和願いつつ
  誇りは高し我らは刑事  ♬


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■『刑事くん』主題歌「コンクリート・ジャングル」

歌:桜木健一。1971年。(作詞:佐々木守、作曲:鈴木邦彦)

前方も確認しないで人の多い商店街を全力疾走する無謀さゆえに、「刑事失格」だと思うのは、私だけでしょう。これ、仕事サボって、昼間から家に帰ったのかしら。う〜ん。人間としてどうなんでしょう。

♬ こんな小さな命だけれど 
  賭けてさすらう コンクリートジャングル
  埃まみれの 巷の風が
  いつかなじんで なつかしい
  オレも人の子 涙はあれど
  泣いちゃならない 刑事くん     ♬

う〜ん、佐々木守の子供向けのドラマの主題歌は、出来が良いのが多いのだが、この「コンクリート・ジャングル」は凡庸だなあ。
アイアンキング」なんか、出だしからカッコいいよ。

♬ 地獄の底から 蘇る 
  悪魔の化身 毒の華 ♬

いいねえ。
エンディングも、佐々木守の傑作なので、おまけに。

■「ひとり旅」

(「アイアンキング」エンディング曲・ひたすら、カッコいい!!)
歌:子門真人、作詞:佐々木守、作曲:菊池俊輔

⇑ とにかく、一回、聴いてください! ⇑

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■「ペッパー警部」

歌:ピンクレディー。1976年。(作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一)

さすがに、知らない人はいないでしょう。(Z世代は知らないのかしら?)
阿久悠&都倉俊一の名曲です。

♬ ペッパー警部 邪魔をしないで
  ペッパー警部 私たちこれから いいところ
  あなたの言葉が 注射のように
  わたしの心にしみている ああ きいている
  むらさき色した たそがれどきが
  グラビアみたいに見えている ああ 感じてる
  その時なの もしもし君たち帰りなさいと 
  二人をひきさく声がしたのよ アア アア アアア
  ペッパー警部 邪魔をしないで
  ペッパー警部 私たちこれから いいところ  ♬

阿久悠は、自分が幼いころに聴いた「若いお巡りさん」へのカウンターとして、この曲を着想した。
ペッパー」というのは、当時、「ドクター・ペッパー」という非常に不味い炭酸飲料が流行していたので、そこから引用したといわれている。

作詞した阿久悠は、ピンク・レディーは8月25日にデビューするようなあまり期待されていない新人であったために、作曲の都倉俊一と共に自由に創作できて幸運だったと述べている。

阿久と都倉は当初から「ペッパー警部」をA面用に作ったが、B面の「乾杯お嬢さん」の出来が良かったことから、レコード会社の中では「乾杯…」をA面に推す声が強かった。だが阿久は「キャンディーズの七掛けではつまらない」と主張、予定通り本曲がA面となった。

また、Aメロでのミニスカートで股を開く土居甫の振り付けに対して、下品であるなどの批判の声も上がった。具体的には、阿久や都倉と『スター誕生!』の審査員などで交流のあった松田トシから「ミニスカートで脚を開く振り付けは品がない」と怒られた。
また、レコード会社からも「もっとオーソドックスな曲でデビューさせたい」と言われた。
しかし、阿久、都倉、土居たちは抵抗して意見を押し通し、土居の振り付けで行くことになったとのこと。

そして、この奇抜な曲でデビューした「ピンク・レディー」は、全国的なアイドルとなるのである。


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■「君は人のために死ねるか」(ドラマ「大捜査線」主題歌)

歌:杉良太郎。1997年。(作詞:杉良太郎、作曲:遠藤実)

殉職した仲間の刑事への鎮魂歌を、熱い男「杉良太郎」が作詞までして、歌い上げる。コンサートでは一番盛り上がったといわれている。

♬ 昨日 ひとりの男が死んだ
  戦って戦って ひっそり死んだ
  あいつは何の取り柄もない
  スカンピンな若者だった
  (さあ、ここまでは「語り」ですが、急に「歌唱」になります)
  しかし あいつは知っていた熱い涙を
  戦って死ぬことを
  どうして死んだのかとは 訊かない 訊かない
  でもあいつの青春は
  何処へ何処へ 埋めてやればいい
  
  君は人のために死ねるか
  君は人のために死ねるか
  あいつの名は ポリスマン              ♬


この歌には熱狂的なファンが多い。
奥田民生、関根勤&小堺一機、大槻ケンヂ他によって絶賛されている。

ひとりカラオケに行くと、かならず、2回は歌います。

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嗚呼、けっこう、疲れました。

次は、「医者をテーマにした歌謡曲」でも探してみましょうか。。。。


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【おまけ】

洋楽も一曲、おまけに。

■「ドリーム・ポリス」チープトリック

第1弾シングル「ドリーム・ポリス」は全米26位。なんか、変な人ばかりが集まった変なバンドであります。


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