足音②
川の堤防沿いの道には
途中に保育園があって
夕方になると預かり保育の園児を
迎えに来る人が車でやって来る
園児たちはみんな元気で
使い切れなかったエネルギーを
持て余している
父や母はそのエネルギーごと
車に乗せて足早に帰っていく
雨は止んでいるのに傘を差して
くるくる回しながら歩く園児と
目が合って
彼女も僕も目をそらさずに
通り過ぎる
もしかしてあなたは天使ですか
その傘は道標ですか
僕はさっきから背後の足音が
気になっているのですが
気にせず自分のペースで進めと
教えてくれてるのですか
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