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夏の日

昼間の風は熱風だった
川沿いの道は日差しを遮るものがなく
南風に向かって自転車を漕ぐと
熱風が纏わりついて離れない

この状況を楽しいなと思う僕の脳は
溶けてしまっているようだ

全身黒ずくめで
黒いフードを深く被った女性が
前から歩いて来た

すれ違う時
微笑んでいるように見えた
彼女の脳もきっと溶けている

そういえば昨日の花火は
一瞬で夜空に溶けていた

みんな溶けているんだ

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