午前11時の情景
なぜだったかな
午後4時が好きだったのは
雨あがりに虹を探した時
昼の風が少し陰った時
さみしさがちっともないのに
肌が気配を感じた時
そして
永遠に続きそうな
木の葉の揺れを見ていて
朝の光が部屋から消えて
おはようと言わなくなった午前11時も
僕は好きなんだなと
ぼんやり想うと
ずっとそこにあったのに
気付けなかったものたちが
あちこちからずっと手招きして
教えてくれてたのを感じる
やっと見つけたよと手を伸ばせ
知らない顔で景色に紛れる
みんな何本もの糸で
繋がっているんだ
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