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僕のスニーカー

百歩ゆずって
君が僕のお気に入りのシャツを
勝手に着て行くのはいい

だけど僕のスニーカーを
勝手に履いて行って

紐をキツくして
そのままにしているのは許せない

知らずに履いた僕が
あれ?足が大きくなったのかと
大いにうろたえた五秒を返してほしい

といっても返せないだろうし
返してくれたとしても受け取れない

さてどうしたものかと
思っているうちに君は
僕の別のスニーカーを履いて
バイトに出かけた

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