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午後六時の情景

薄暗い空に
家路を急ぐ鳥の群れ
物悲しさが視界を覆って
理由もなく人恋しく

しばらく休んでいた人が
復帰したけど

誰も何も聞かず
本人も何も言わない

そういう事情があった事だけは
みんなも本人も知っている

大人の対応のまま
何事もなかったように進んで

いつか乾いたカサブタを
笑って剥がす時が来るだろう

そんな世界は好きじゃないけど
一日の中にもそんな時間はある

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