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ふわり

僕が高二の頃はもっと
のほほんと毎日を過ごしていたけど

君はもう将来を考え
行く道を
行ける道を想定して
プランを練っていた

だけど我が家の経済的問題が
選択の巾を狭く険しくする

親としては情けなく
申し訳なく

そんな話を二人で
君は宿題の手を止め
僕はストレッチしながら
夜遅くまで
お互いの気持ちを
確かめあって

そして根拠もないのに
明るい未来の手応えを感じた僕が

それを口にすると
二人ふわりと
浮き上がった

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