完全インタビュー その1
こんにちは。
突然ですが、皆さんは「インタビュー」をご存知でしょうか。
今、時代は「インタビューの時代」と言っても過言ではありません。
あの人とあの人を組み合わせたら、どんな協和曲が繰り広げられるのか。インタビューには底知れぬ魅力があります。
明治、大正、昭和、平成、と近代日本史とともに、数々のインタビューが行われてきました。
21世紀の令和においてはそのテクニックも洗練されてきています。
誰も逆らうことのできない時代の流れに乗って、素人ながら、令和初の完全インタビューに挑みたいと思います。
果たしてどんな展開が繰り広げられるのか。
今回はピーナッツモグラ(モグラ科)に完全インタビューです。
ピーナッツモグラ:全地球を語る
インタビュー全編
工夫:(あいさつを示唆する)
ピーナッツモグラ(以下モグラ):どうも。初めまして。よろしくお願いします。
工夫:(気を落ち着かせる質問から)
モグラ:林です。いや、それが生まれた場所だからという意味ではないっすよ。まあ、いろんなこと言われてきましたけど。うん。でも、まあなんとなくしっくりきているというか。今は一番そう呼ばれたいっすね。
工夫:(ムッとくる気分を抑えながら)
モグラ:別にそんなに好きではないっすよ。でも、ちょっと落ち込んで、お腹も減って、暗くて、それでも前に土があったら、やっぱり掘らないと。僕らが生きるってそういうことなんかな。うん。嫌いじゃないんで。
工夫:(窓の外の方を見ながら)
モグラ:おじいちゃんっすね。おじいちゃん。うちはおじいちゃん子なんですよ。だいたいおじいちゃん子だと思います。だからという訳ではないけど、いつもカルシウムだけはきっちり採ってましたよ。うん。
工夫:(少し興味を示す)
モグラ:ええ、いますね。信じるも信じないも自由です。何度も聞かれるんで。でもいますよ。よく、毛むくじゃらのおっさんみたいなんを想像されるんですけど、実際は欧米系です。小柄な。思ってるよりはシュッとしてると思います。ええ、中学生くらいやと思いますよ。
工夫:(満面の笑顔で)
モグラ:ハハハ。そんなん野球なら完全にボークとられますよ。監督が黙ってないでしょう。僕らも仲が悪いわけじゃないっすから。共に生きて行くつもりですよ。
工夫:(シェイクハンドを求める)
モグラ:(シェイクハンドに応える)
インタビューを終えて
今回の完全インタビューで、ピーナッツモグラの生態から地底人の謎まで解明する事ができました。
ハッピーな一日の訪れとは案外こんな風なものなのかも知れません!
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