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おしゃれのコスパ学。10年着続けるカーディガン。20年前の着物。

先日思い立って、タンスで塩漬けになっている古着をまとめて処分しました。
ぜんぶでゴミ袋6つ分。
色あせたり変色しているシャツ、サイズの合わないジーンズ、デザインが野暮ったくなったスカート、全部手放すことにして、リサイクルセンターへ持ち込んできました。
その時、ちょっと思うところがあったのでnoteに書いてみます。

あまり服装にはこだわりがないズボラな私は、普段は

動きやすさ
扱いやすさ
清潔感

を優先して服を選ぶので、代わり映えしない格好をしています。
直接肌に触れるものはジャスコで購入。
外出時のカジュアル着はユニクロとトミー・ヒルフィガー、改まった場には23区や組曲のベーシックなデザインのジャケットを選んで、小物やネイルを差し色に使うことで
「ズボラではない」
とアピールしています笑
イメージはこれ。

めざせパリジェンヌ笑

できるだけ少ない在庫で着まわしたいですし、おしゃれには興味が薄くてブランド品もどうでもいい。
だったら美容院と食事にお金をかけて、髪と肌のコンディションに気を使います。

女性にしてはあり得ないほどクローゼットが貧弱で、衣装の整理もあっさり済んだのですが、今回の断捨離で気がついたことがあります。
それは、
「素材がいいものは長持ちする」
ということです。

10年前に伊勢丹の新春セールで発掘した紺色のカシミアのカーディガン、軽くて暖かく重宝していました。
どれくらい重宝かというと、私が会社勤めをしていた時に愛用していたのを娘が横取りして、中学高校の6年間着続けたくらいです。
それを衣装ケースにしまい込んで忘れていたのを、先日の断捨離の際に見つけ、また私が着ることにしました。
学生が6年間着ても袖や首元にほつれがなく、横着して洗濯機で洗っていたのに形崩れしていないのです。
ベーシックなデザインで品質のいいものは、最初はちょっとお高くても長く使うと価値がわかってきます。
カシミアは素晴らしい素材です。

よい品物を長く、と言えば呉服屋の定番のセールストークで、着物は
「お祖母様の嫁入りの支度で仕立てた振袖を、孫娘が成人式で着た」
という話が珍しくないくらい長持ちする衣装なのですが、確かに正絹の着物は丈夫です。
娘の七五三の時に仕立てた着物は、たとう紙に入れて丁子染の風呂敷に包み、虫除けのお香と一緒にしまい込んでいましたが、色あせ・変色・虫食いなどのトラブルが全くありませんでした。
着たあとのメンテナンスをしっかりする必要はありますが、正絹は生き物、着物になっても呼吸をしている、と言われるだけあって丈夫だなあと思いました。


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