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【観劇録】宝塚宙組公演「カジノロワイヤル」

初心者の書く、初めての観劇ログ

こんにちは。
私はいわゆる宝塚の初心者ファンで、宝塚用語で言うといわゆる研2に当たります。

もともとは祖母が宝塚を好きで、高校生の頃から誘われて年に一度ペースで観劇していたのですが、コロナ禍になりなかなか外出や楽しみが見出せていない祖母のためにも!と思い宝塚友の会に代理入会。
抽選のために情報収集をしていたら、だんだんと「この綺麗な方は誰!?」「せっかくなら全組見たい!組の個性の違いってあるのかな!?」とどんどんのめり込んでいき、完全にミイラ取りがミイラになったパターンでした。

特に、実は沼落ち加速した最大の原因と思われる作品が真風さんの『Never Say Goodbye』で。音楽・演出・世界観がどタイプの作品で、宝塚という世界にどんどん引き込まれていきました。

私はもともとオタク気質で、なんでも気になったことはとことん調べたいタイプなので、いろんな記事やSNSを漁ったりしてしまうのですが、けっこうみなさんファン歴が長く、ベールに包まれた世界も多いように感じたので、私のようにファンになりたての人向けの感想を、自分で試しに書いてみることにしました!

『カジノロワイヤル』感想

私が本作を見たのは計2回。どちらも、東京宝塚劇場にて。1度目は2階下手側A席で、2度目は1階上手側S席(2列目!!)で楽しませていただきました。
友の会では2次抽選にて、S席の方を1枚当てていて、A席の方は重複当選した友人がペアチケット譲ってくれました。こんな貴重なチケットを…ありがとうございます🥺

さて本題の感想ですが、ざっとこんな感じです。

①漢真風の見せたいところ全部見せました!
②宝塚ファンの人が楽しめるネタ満載のスパイコメディ
③長年の宙組を支えたみなさんの退団公演、光り輝く最後の姿
④次世代へのバトンタッチ、これからへの期待
番外編:どうしても気になるイルカ🐬

①漢真風の見せたいところ全部見せました

今時は、この宝塚の大切にしている男性像とトレンドが離れて来てる気がするのですが(男性アイドルや韓国系俳優さんを見ている限り、中性的で、かわいらしい雰囲気の方が好まれたり、米津さんのようなアーティストさんのミステリアスな雰囲気など)、私は宝塚の特に真風さんを見ると「これなんだよなぁ、私の憧れる男性像」なんて思ってしまう、古き良き正統派な男役さんだと思います。

漢真風は、今までの代表作を見てもやはり、スーツがお似合いで。スーツだけじゃなくてトレンチコートとハットの着こなしも最高で。

特にトップさんには個性とそれに似合うお衣装があると思うのですが、例えばれいちゃんには軍服が似合うと私は思ってるし、こっちゃんには軍服でもスーツでもなく、1789などで見せてくれそうなカジュアル目な格好が似合うイメージがある😳

その中でも真風さんにはこういうの着てほしい!という要素をしっかり外さずに、見せてくれたお衣装。

そして、お衣装だけじゃなく、銃に剣どちらもの戦闘シーンもしっかり盛り込んでくれて、殺陣の技術も見せてくれたり。やけに煙草吸わせるし(もうこれが色っぽくてたまらない)、背中で語るような描写もあり、大人の貫禄と余裕で観客をボンドの世界に引き込んでいきます。

あとはまかキキ2人の敵ながら息の合ったダンスや戦闘シーンが素晴らしい…ナウオンステージでもお2人は長く組んできた我々だからこそできるのだと言い切ってましたね☺️

対する、潤花ちゃんが演じるヒロイン、デルフィーヌはお嬢様育ちだが夢と情熱を持って生きる、若くてフレッシュな魅力が詰まったミニスカおもしろギャル系(笑)で、またその2人の生きる世界が違うにも関わらず、お互い惹かれあってしまうという描写も素敵に描かれていたなと思います。

②宝塚ファンの人が楽しめるネタ満載のスパイコメディ

私は研2なので、きっと全てのネタを回収していないのですが、今までのゆりかさんや宙組の歴史を辿りながら、とはいえ初見の人でも楽しめるようなコメディ要素溢れる作品な気がします。

正直1回目見た時は話を追うのが必死で、捉えきれてなかったのですが笑

例えば、宝塚といえばの名作の一つであり、今回演出を担当されている小池先生の代表作『エリザベート』から。

キキちゃんがすっしーさんに「皇帝グオルグは立ち上がる〜」と唆したり、すっしーさんはキキちゃんからそんな世界許せるのか!とけしかけられ「我慢できなーい」と答えたり。これら二つは『エリザベート』の「闇が広がる」からの引用ですね。笑

あのキキちゃんが扮するあの人も宙組ゆかりの方ですしね!

③長年の宙組を支えたみなさんの退団公演、光り輝く最後の姿

この作品は真風さんだけの退団ではなく、トップ娘役の潤花ちゃんや、長年組長を務めてこられた寿つかささん、96期で上級生らしい輝きを放っていた紫藤りゅうさんや秋音光さん。

みなさんそれぞれ見せ場があって、特にすっしーさんの劇シーンの最後の台詞はまさに役のセリフではなくてすっしーさんからのメッセージなのではないかと思ってしまうような素敵なシーンです。

あとは2幕後半のダンスシーンでもすっしーさんがソロで踊り散らすのですが、本当にこの時の拍手のお客さんの大きさは、ダンスへの拍手だけじゃなくて、これまでのすっしーさんに対しての皆さんからの愛と感謝だなと思い、これもまた感動🥺

私はこの作品で紫藤さんにとても惹かれてしまい、あまりの素敵な輝きに、ずっと目が奪われっぱなしでした。真風さんともえこちゃんとのあの3人の銀橋渡りのシーン、尊すぎて涙目。紫藤さんのことは存じ上げでたのですが、こんなに素敵な方だと気がつくのが遅すぎた、もっと早く出会いたかった…🥲

あとはパラシュートのシーン、真風さんと潤花ちゃんの2人の短くも濃い時間についてのお歌は本当にお2人の関係性を表しているようで、すごく良いですよね…この時間は私も忘れないよ〜ってなりました🥲
もしかしたらあの演出は小池先生は舞台からよりも高いところからお客さんがこんなにいるんだよってことを2人に見せてあげたかったのかなって思ったりしました。(二階席のお客様に対しての配慮でもあると思うのですが)

④次世代へのバトンタッチ、これからへの期待

そして、やはりこの作品はトップコンビと組長が退団して新しい宙組へのスタートにもなる作品。

そういう観点で見ると2幕真風さんがはけたあと、キキちゃんが男役を率いて踊るシーンは本当に新しい宙組の始まりを感じる、これまた心動くシーンだなと思いました。

キキちゃん、ずんちゃんはもちろんのこと、もえこちゃんやはるさくちゃんの出番もちゃんと作られ、じゅっちゃんにはじゅっちゃんにしかできない大人な役割をお任せし、ほぼ一曲ソロでもらってるに近い別格へと育ちつつある若翔りつくんや、おいしいところを最後に持っていったキリッとイケメンのこってぃ。風色&亜音息子コンビと水音&山吹娘コンビも可愛らしくて、宙組さん沢山の魅力的な方をしっかり立てる演出・配役。たくさんの方が卒業で寂しい反面、宙組まだまだ素敵な方がいるなぁと実感する舞台でした。これからも楽しみ🥺

番外編:どうしても気になるイルカ🐬

頻繁にイルカについてのセリフや歌詞が出て来て、どうしても「いや、それにしてもイルカ推しが過ぎないか!?」と思ってしまいました笑

一回目のバルコニーの時点でもそこそこお腹いっぱいだったのに、めっちゃイルカクルーズ誘うし、イルカの立ち泳ぎシーン笑もあるし、極めつけはキキちゃんの歌唱指導で、「知ってるかい?イルカは」とキラキラオーラで銀橋渡られた時には、またイルカかーい。と突っ込んでしまいます笑

パンフの中でもイケコさん語ってましたが、純粋にきゅるきゅると表情を変えながら舞台を駆け回る愛されキャラの潤花ちゃんがイルカに見えるらしいとのことでした🐬

逆にゆりかちゃんにかのちゃんにすっしーさんに…と大規模退団寂しい寂しいモードからイルカが慰めてくれてるのかな?笑と思いましょう😂
長々と語ってしまいましたが、宝塚ファン初心者のカジノロワイヤル感想でした☺️

最後に…

正直初見と2回目だけでも感じ方が違うのできっともっと見たらもっと深い感想を持てるのだと思いますが、実質各公演一回でも取れたらという気持ちで毎回戦争に挑んでいるので、これからもこのくらいの浅い知識でレポしていくことになりそうです…!

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次の観劇はファインディング・ネバーランド!
宝塚は、雪組東宝の予定です☺

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