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【留学生必見】IBとアメリカンスクールの違い。

世界的教育カリキュラムの中にIB(国際バカロレア)とアメリカンスクールディプロマ(SATなど)があります。これはどちらかが難しくて、どちらかがレベルが低い訳では無く違う教育団体が行っている全く違う認定カリキュラムです。


自分にとってはIBとアメリカンスクールどちらが良いのか、この記事を読んで適切な教育システムを選びましょう。

IBとは

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IBとは「International Baccalaureate」の略で、日本では国際バカロレアとして有名です。

日本で一番聞いたことのある国際的な教育カリキュラムだと思います。聞いたことがある方も多いと思いますが、IBは世界で通用する単位を目指いしていて、アメリカ以外のほぼ全ての大学で通用します。


アメリカではアメリカンコース以外の単位が認められていない場合が多いですが、IBはアメリカ以外の国ならどこでも通用。日本の大学も帰国子女などはIBを取って入学する生徒も多いです。


インターナショナルスクールではIBを導入している高校が多く、主にIBDP(IB Diplomat)が導入されています。IBDPは2年間のコースで、高校2-3年生に相当します。IBMP(中学生)などもあり実は幼稚園から高校までカリキュラム的には用意されているが全て導入している学校は少ない。IBDPを合格すればIBの単位を得る事が出来ます。


マレーシアではマルボロカレッジがIBを導入している学校として有名で、多くの日本人生徒が居ます。しかしIBDPはとてもハードルが高く、IBDPを行っている生徒は少なめ。IBDPでは中間テストで不合格点だと退学となる学校もあったり、IBを受ければいい訳では無く合格し続ける事が重要。


アメリカンスクールとは

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アメリカンスクールはアメリカ系のインターナショナルスクールが導入しているカリキュラムで、実はアメリカンスクールというだけでは何もならない。

卒業証書は「Ameircan School Diploma」と呼ばれ、これがIGCSEなどよりは強い。イギリス系の11年に比べ、12年生まであるアメリカンスクールを卒業すると大学のファウンデーションコースは免除となる。しかし卒業証書だけでは入学不可能な大学が多く、SATなどが必要。


SATは「Scholastic Assessment Test」の略で、大学進学適正テストと日本では呼ばれています。大学へ入学の際はアメリカンスクールの場合はSATが必要で、これは合格・不合格は無い。

しかし点数で表記され、点数が低いと進学できる大学のレベルも落ちるのでSATのスコアが一番重要だ。

SATはコースでは無く、テストのみなのが特徴。なのでアメリカンスクールで無くてもSATのテストを受ける事は可能。

もちろん、推奨はされていませんが。。。

アメリカンスクールから日本の大学へ進学する場合はこのSATは必要で、約1400点とれば一流大学に入れる。東京大学などが必要としている点数が大体1450点で、これはハードルの高い点数。


またアメリカンスクールではAP「Advanced Placement」というコースを提供している学校もあるが、これは大学初年度の授業を高校で受ける事が出来るプログラム。基本的に日本の大学へ進学するなら必要は無い。

APはアメリカの大学へ進学するのなら絶対に取っておくべきだろう。APの単位を持っている場合、大学の単位へ換算され大学で一部コースを免除になる。もちろん、これを行っているのはアメリカ系の大学のみ。


IBvsアメリカンスクール

全く別のカリキュラムであるIBとアメリカンスクールカリキュラムですが、実は比較対象ではないのです。

比較される事が多いですが、用途が違う、またIBはコースでありSATはテストなので比較できない。しかし難易度的に考えれば同じくらいで、どちらも同じ学年で取る事ができます。


IBは(DPは)2年間のコースを取る必要があり、SATにコースは無い。SATはアメリカのテストなのでアメリカ英語で出題され、文学もすべてアメリカの物を使用。

さらに単位などもフィート表記で日本人にはなれない出題方法。また基本的に出題されるのは数学と英語、英語は文法とリーディングの2種類です。そして問題ももちろんアメリカの問題なので独特な言い回しが多く、不思議な問題も多め。トリック問題がすごく多いと個人的に感じます。


IBは2年間のコースを取る必要があり、テストだけ取る事は不可能。小論文や集団討論、数学、英語などのコースがあり全てが評価対象。

IBはコースが多い為必要時間も多く、学校外の時間も制限されやすいのがデメリット。

しかしIBは大学受験の際には強い単位なのでIBを持っていれば進学できる大学の数も多くなります。IBの方が問題的には独特な問題が少なく、比較的やりやすいのかと。しかし難易度的にはIBの方がSATよりは上なのかなと感じます。

進学する国によって使い分ける?

IBとアメリカンスクールカリキュラムは進学希望先によって使い分ける事が重要。IBはヨーロッパやアジア主要国で使えますが、アメリカでは認められていない事も多い。日本の大学へ行く際はIBが通用するのでIBを持っていればメリットになります。


アメリカへの進学を考えている場合はSAT・AP一択。APは主にアメリカでのみ通用して、アメリカでは最重要視される単位です。

APを持っているだけで進学率が変わるともいわれるので、絶対に取るべき。SATは比較的多くの国で認められていますが、しかし認められるのはアメリカ系の大学などとなっています。

日本ではアメリカに近い大学方式なのでSATは認められます。主にSATも通用しない場合はアメリカンスクールの卒業単位だけで勝負する事になりますが、それでもファウンデーション免除、そして結構強めの卒業証書なのでそれなりの大学に通用します。


まとめ

今回はIBとアメリカンスクールカリキュラムを比べてみました。比較対象として見られることが多いですが、実は比較対象ではない!

IBはスイスに本部を置く教育カリキュラムで2年間のコース、アメリカンスクールカリキュラムは高校単位で、進学の際にはSATというテストを受ける必要がある。SAT対IBは比較できません。

自分の進学先に合わせて、また勉強スタイルに合わせて選ぶ必要があります。高校生になる前にしっかりと考えて選んでください。


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