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【注釈2020*vol.34】 冷え切るGW

 いつの間にか大型連休が始まっていました。公園を歩いて、桜に代わって、鮮やかな赤紫のツツジが見ごろになっていることに気づきました。今年は季節感が鈍くなっているようです。

 この時期、いつもだと半袖を着るほどの汗ばむ日もあるのに、日陰にいると肌寒く感じます。朝晩は冷え、ストーブをつけることもあります。

 ウイルス禍の自粛で人が動かなくなったからでしょうか。社会活動が滞れば、熱は発しません。ぼくが勤める大学も、学生はキャンパス立ち入り禁止。教室は無人で、教員も在宅勤務が多く、研究室にいても活気も熱気もありません。暖房をつけないと体がすっかり冷えてしまいます。

 高校を出るまで石川県の片田舎で育ちました。裏山には古墳、家の前に牛と豚のいる牧場がありました。そんな原風景を持っているので、人込みは苦手です。今の大阪のほとんど乗客のいない電車、人通りのない夜の街はストレスがかからず、快適。皮肉なものです。(2020/04/28記)