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絆の多様性を目指す

 コロナ後の教育では密を避ける為に分散学習をしたり今までと同じような授業ができなかったりと様々な変化が予想されています。そのため、子ども達のつながりが減ってしまうのではないかという声も上がっています。
 しかし、こういう時だからこそ子ども達の絆もコロナ禍仕様に変えていくべきです。しかも前よりいい方向に。

 今までの学校はクラスという人間関係のウェイトが大き過ぎました。それゆえにいじめのような集団の病理が起きやすかったのです。

 分散登校やオンライン学習が増えた学校はどうなるでしょうか?
 そこではクラスという枠が今よりずっと弱いものになるはずです。だから絆が弱まって心配!ではありません。その分は別の絆で補えばいいのです。
 分散登校はいつも同じメンバーでやる必要はないでしょう。クラスの様々なメンバーで組むだけでなく、他のクラスや学年の人と一緒にやる時間があってもいいでしょう。オンライン学習の一部を学校外の授業に変えられるなら日本全国の人とつながる可能性だってできます。既にN高などは休校機関中にオンライン授業を公開していました。こういった学校の垣根を越えて受けられる授業に子ども同士がつながる仕掛けを組み込めばそこに新しい絆が生まれます。

 もちろんこういったフレキシブルな学習を進める為には学習がある程度個別に行われる必要があります。これについては以前に書きましたので、そちらをお読みください。

 今までは凝集性の強い集団があり、それはいい面もあれば悪い面もありました。しかし、コロナで大勢が集まる一つの大きな集団はもうできません。それならば小さな(もしくはオンライン上の)いくつもの多様な集団ができればいいのです。それは少数の大きな集団の中で生きるよりも多様な絆が得られる学校生活になるはずです。

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