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家族も友達も、知らない人もみんな他人

ふと、みんな他人なんだと気づいてびっくりする。

会ったこともない他人も、身近な他人も、同じように、「他」なんだと思いながら、他人だらけの電車に乗っていた。

親も子も、他人。長年の付き合いの友人も他人。きょうだいも。

他人とは、いつか離れていくもの。他人のことはわからない。一緒にいて、わかったような気になっていても、それは全て自分の中の勝手な想像。

他人を理解することはできないし、理解してもらうこともできない。

当たり前のことだけど、考えるとなんだか深い沼のほとりに立っているような気持ちになる。

他人は、他人であるわたしをどう思っているのだろうか。

それはわからない。他人だからね。




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