見出し画像

ストレスが強い人は「副腎疲労」かも

さて、今日の教科書はこちら!

「自分で治す!副腎疲労」 

スクリーンショット 2020-09-03 11.28.53


副腎って、知ってます?私のイメージは腎臓のオマケちゃん?みたいな(笑)
著者は日本初の「副腎疲労外来」を開いた医師のご夫婦です。この本はおもに奥様の良子さんがお書きになられてます。

しかし、副腎疲労外来って。まぁ聞いたことないですね。大きな病院でもいろんな外来があるけど見たことない。と、いうか「私副腎が疲労しているんです」って自覚している人がまずいないわな(笑)
しかし、海外ではかなり前から「副腎疲労」が多くの病気の原因と結びついていること知られており、様々な研究や治療がされているそうです。今でこそ”副腎疲労”とネット検索するといくつかの病院が出てくるけれど、日本は遅れていたのだな。

良子さんの旦那さん、龍介さんが実はこの「副腎疲労」で中学生のころからずっと悩まされてきた張本人。朝とにかく起きられない、学校にいけない・・・医師になってからもそれが続き、当時は自分が副腎疲労であることなんて、もちろん自覚できないから、頑張って仕事してたみたいだけど、ある日とうとうベッドから起き上がれなくなり休職。その後たくさん病院に通い検査したけど全く数値に異常なし。でも本人に症状がある・・・・結局こういう場合って「精神科」に回されるんですよね〜。うつの薬や睡眠薬を飲んで。でも当然飲んでも治るわけがない。しかもその薬の(副)作用でますます悪化。
そんなときに、アメリカの「アドレナル・ファティーグ」(副腎疲労)の研究をしている博士を知ることとなり、良子さんと渡米、博士の治療を受け少しずつ回復していったそうです(今でも継続して健康管理や治療は行っているそう)
こんな経験から今のクリニックが出来上がったのですね。今では、この外来は受診したい患者さんの予約でいっぱいのようです。

副腎疲労チェック!

では実際、どんな不調があると副腎疲労の可能性があるのか?本を参考にチェックリストをつくってみました。あなたはいくつ該当しますか?

・朝起きるのがつらい。10時ぐらいまで寝ちゃう。
・たくさん寝ているのに、倦怠感。普通に生活するだけで疲れる。
・塩辛いもの、甘いものが無性に食べたい。
・コーヒーなどカフェインが好き
・昼はぼんやりするのに夜は元気になる。
・立ちくらみがある。
・性欲が減退
・うつ症状がある。
・気力がない、体力がないから、仕事がはかどらない。
・頭がボーっとする。記憶力も低下。
・生理前後の心身の不調がひどい。(PMS)

(詳しい自己テストはhttps://adrenalfatigue.jp/check/で紹介されてます)

副腎疲労の大きな原因は「ストレス」

原因はストレスなんですか・・・くぅぅ。ストレスというとすぐに「人間関係」を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。しかし人間はその他にも実は様々なストレスを受けてます。夏の暑さ、冬の寒さ、騒音、匂い、排気ガス、薬、食べ物に入っている添加物や農薬、重金属など。普段私たちは意識することがないですが、これらもカラダにとってはストレスなのだそう。人間関係のストレスを避けるのも相手がいるからなかなか難しいけど、他のストレスを100%避けるのも現実的には難しいですね。

ストレスは体に「炎症」を引き起こす

では、そのストレスを受けるとどうして副腎が疲労するのか。これをみていきましょう。
まずこの本では、「どのストレスも人間の体に炎症を起こす」と説明されています。どのストレスも?精神的なストレスでも炎症が起きるのかな?一見関係ないように感じるかもしれません。でもこんなコトってないですか?「ストレスで体中が痒くなった」とか「上司に嫌なこと言われて頭痛がする」とか。痛みや痒みは炎症反応ですから、やっぱりこういうのも炎症反応なんでしょうね。そしてこのように「感じる」ことができる炎症以外にも、ストレスを受けると私たちの体の中では炎症がたくさん起こっているのです。

画像2

炎症が起こると副腎から「コルチゾール」が出動!

「コルチゾール」これが副腎疲労に大きく関係します。
コルチゾールというのは、副腎皮質から分泌されるホルモンのひとつ。
ストレスを受け、体に炎症が発生したことを感知すると、副腎から「コルチゾール」が分泌され血液中に放たれます。そして瞬時に全身を巡り炎症スポットに到達、炎症を抑えてくれるのです。炎症が火事ならコルチゾールは消防隊!ですね。炎症という炎を鎮静させることによって、体が受けたストレスを抑えてくれるのです。人間の体はすごい!
ストレス受ける → 炎症が起こる → コルチゾールでストレスを抑える

「コルチゾール」を使い過ぎるとどうなる?

普段から生活習慣が乱れてたり、食事の質が悪かったり、仕事などのストレスを多く受ける人は、このコルチゾールをバンバン使って、日々ストレスを抑えている状態にあります。しかしコルチゾールは無限に作られるわけではなく、作られる量は個人でそれぞれ決まっています。使い過ぎれば製造元である「副腎」は疲労してしまい、ストレスに対抗して戦う力がなくなってしまうのです。
それでも副腎を酷使し続けるとどうなるでしょう。
副腎は「もうこれ以上処理できない。もうあんまりストレスを受けないで!」と体にメッセージを送るのです。これが「朝起きられない」「疲れが抜けない」「ぼーっとする」「うつっぽくなる」の正体。私たちの活動とか活力を停止させて命を守ろうといるのですね。

副腎疲労もやっぱり腸!

では、なるべくコルチゾールの分泌量を減らすにはどうしたらいいのでしょうか。
著者は「腸」の炎症がコルチゾールを大量に消費させるので、腸のケアが重要であると言います。腸にウイルスや細菌、添加物、農薬、重金属、排気ガスなどの異物が侵入すると、腸内の免疫細胞が出動して戦いが始まり、免疫細胞によって異物は次々と倒されていきます。ここまではいいのですが、その戦いの際、腸壁の粘膜も一緒に破壊され、それが炎症となりコルチゾールが使われてしまうのです。
そしてさらに、炎症が続き腸壁が壊れて穴が開けば、そこから未消化のタンパク質、毒素などが漏れ血液にのって全身を巡り、新たな炎症が色々なところで起こるという事態になります。(腸漏れ症候群/リーキーガット症候群)
そうか〜副腎疲労もやっぱり「腸」か。
腸内の環境ってほんと大事なんですね。


副腎になるべく休んでもらう

画像4

私たちが気づかないところで、毎日一生懸命働いてくれる副腎さん。そろそろあなたの副腎さん、休ませてあげませんか?毎日少しずつでもいいので始めましょう。

・完璧主義と生真面目
→自分に厳しく真面目な方はやっぱりストレスを抱えやすいのよね。どんな自分でも可愛がってあげてください。「適当」って悪いことではないですよ。自分をいつも「ご機嫌さん」にしてあげることで副腎が休まります。

・コーヒーやエナジードリンク
→1日に何杯も飲む人はすでに副腎疲労かも。
コーヒーやエナジードリンクなどに含まれるカフェインは、副腎を刺激してコルチゾールを分泌させることがわかっています。副腎疲労の人は、すでにコルチゾールが出にくくなっているのに、さらにストレスから逃れるためにコーヒーを欲し、無理やりコルチゾールを出させる、つまり副腎にムチを打っている状態になっているのです。とにかく自分の副腎を休ませてあげてください!

・直接糖
→直接糖というのは、砂糖やブドウ糖、果糖などのことです。これらで作られたジュース、ゼリー、ケーキ、クッキー、チョコレートなどのお菓子は控えましょう。
腸に住んでいるカンジタなどの悪い菌の餌になってしまい、腸の炎症を起こす原因となります。さらに直接糖は血糖を急激に上げるので体にかなりの負担がかかります。糖尿病はじめ、病気のリスクも一気に跳ね上がるので気をつけて!

・乳製品
→乳製品のカゼインというタンパク質を消化できるのは牛の赤ちゃんだけ。人間が飲めば、未消化のまま腸内へ送り込まれるため、それが腸内の炎症を起こします。これが「食物アレルギー」です。

・小麦粉製品
→小麦に含まれるグルテンというタンパク質は腸粘膜の炎症を引き起こしやすく、牛乳のカゼイン同様、アレルギー体質の人が避けるべき食品でもあります。

・化学物質入りの芳香剤、柔軟剤、シャンプー、歯磨き
→こういう不自然なものが、体のストレスになります。変えられるところから変えてみて。

・コンビニやスーパーのお惣菜、サラダ、揚げ物
→添加物や酸化した油が体に悪いことは知られていますが、それより心配なのが「栄養失調」です。これらの食品は死んでいます。栄養がありません。体の代謝に必要な大事なミネラルがほとんど入ってきません。

いかがでしょうか。まずは出来ることから少しずつ。

副腎疲労に関して、さらに詳しいことを知りたい方は、ぜひ本をお読みください♫
断食(ファスティング)について知りたい方は、養生ラボモクレンまで!

お読みいただき有難うございました!

1408164のコピー2




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?