見出し画像

ボランティアはゆるっとできるのがいい。京都マラソンのボランティアに参加して思った。

2023年2月19日の京都は、朝から大粒の雨が降っていた。

3年ぶりに開催された京都マラソンの日だった。
私は、ランナーではなくボランティアとして参加した。
京都マラソンは2012年から開催されていたらしい。
以前から京都マラソンのことは知っていたけど、走ったこともないし、ボランティアに参加したこともなかった。
私は京都マラソンのボランティアに初めて参加した。
ボランティアに参加するきっかけは、昨年の秋にオンラインマラソンにエントリーしたから。
京都マラソンのオンラインはコロナ禍になってから始まった。
オンラインだったら期間中だったら何回に刻んでもいいから天候や体調に左右されなくてもいい。
実際、42,195kmという距離は同じだが、計測期間は1ヶ月あった。
だから気持ちに余裕を持って参加することができた。
ちゃんと完走もできた。

その参加要項のページにボランティア募集という項目を見つけた。

1人でもOKと書いてあった。

京都マラソンでボランティアに参加した人を知らない訳ではなかった。
私の母もボランティアに以前参加した事があった。
でも、それは母が所属している団体での募集で直接、京都マラソンの事務局に応募したのではないらしい。

何をするかわからないまま、前日と当日のボランティアを申し込んだ。

大会の1週間前に説明会があったので参加した。
その時にボランティアコートとネックウォーマーと帽子をもらった。
前日の仕事は、朝9時集合で14時30分までのランナー受付だった。

予め予想タイムを申告されているらしく、それによってゼッケンのラインの色が違ったり、早い番号の人は、申告タイムの早い人らしい。
そしてゼッケン番号のアルファベットがスタートの位置をあらわしている。
ゼッケンにはGPSもついていて知り合いのランナーがどこにいるのか教えてくれるらしい。私が担当になったのはゼッケンno,16001から18000の2千人の人たち。
それを14人くらいのスタッフで受付にきたランナーにゼッケンを渡す。

途中、京都市長がボランティアに挨拶に来てくれた。
その後、受付に来た参加者のランナーさんは「今の人、誰ですか?」と聞かれて
京都市民でなかったら市長のこと知らないよな・・・と思った。

14時半になったので、後半のボランティアの人たちと交代である。

スタッフジャンバーを脱いで出口へ進むと、京都マラソンの展示や前日イベントをしていた。
京都マラソンを完走したら完走メダルがもらえるらしい。

ちなみにオンラインマラソンは、完走してもメダルはもらえない。
たぶん、参加費が安いからなのかもしれない・・・

なんと今年の完走メダルはNFTでももらえるらしい。

京都マラソン開催日、当日になった。
私の活動場所は、西京極だった。
スタート地点だ。ゴールは違うところなので活動時間は午前中。
でも集合時間が半端ない。
スタッフ集合時間6時30分。朝起きるとまだ、日が出ていない。西京極に着く頃にあたりが明るくなった。
しかし、雨は止む事なく、降り続いていた。

仕事は、検温係。参加するランナーを赤外線で体温をみる作業。
平熱だと緑色で体温が表示される。
37,5度以上だと赤く表示されセンサーから音声が出るらしい。
そういう選手は、再度個別に静脈で熱を測るらしい。

なかには、マスクをしてウォーミングアップして来た選手に「異常体温です」と言われてセンサーが37,5度を出していたけれど、もう一度通ってもらうと大丈夫な選手がいたりした。

なので、検温で失格になった選手は私の持ち場ではいなかった。

検温係はテントの中だったので雨の中での作業ではないけれど、テントのしたに水溜りができて、そこで立ちながらセンサーを見ている作業なので、足の冷えは半端なかった。
雪ではなく雨なので2月にしては、暖かいのかもしれないが、それでも、充分寒かった。
足裏にカイロを貼っておくべきだった。

雨足は、強くなることも弱くなることもないまま、しとしととふり続いていた。
それでもぞくぞくとランナーさんが検温場所を通って、スタートの場所へ集まって行った。
私は「オンラインだったら、こんな環境だったら絶対走らないだろうな」と思った。

雨に濡れながらスタートの時を待っていた。私の持ち場は、サブトラックの近くだったから、メイントラックの様子は全然わからなかった。
8時55分の車いす競技のスタートに合図の音がして、9時頃から人が動き出して、9時20分くらいに選手はいなくなって、検温係としての役目も終わった。

片付けたりするのは、別のスタッフでするらしく、検温係のボランティアは解散となった。
前回の2020年の時は、検温係という仕事はなかったらしい。
来年、2024年に京都マラソンが開催されたら検温係という係はあるのだろうか?

来年は微妙な係だけにちょっと貴重な体験をさせてもらった気がする。

京都マラソンに出場した訳でもないのに、2月の雨に屋外にいたという事で、
風邪をひいてしまった。

たぶんこの先、京都マラソンに選手として参加することはないなと思う。
2月のこの時期が自分にとって一番体力がない時期というのが分かったし、そもそも1日で42,195kmを走れる自信がない。

後で知ったのだが、参加ランナーが約16000人に対してボランティアが約14000人の大会らしい。
こんなにいらんやろと思われるかもしれないけど、このくらいの人数だとゆるっと参加できるのがいいかもと思った。





よろしければ、サポートお願いします。