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五輪

 開会式、入場行進が終わったら眠くなってしまって寝てしまったのだけれど、むしろそのあとが見どころがあったらしい。もうちょっとだけ頑張れば良かった。

 いくつか、備忘的に感想を。

 内戦や紛争、外交問題が日々報道されるなか、渦中の国や地域の方々がこうして一堂に会するのはすごいことだと思った。アフガニスタン、イラン、イラク、イスラエル、チュニジア、台湾、チュニジア、香港、スーダン、ミャンマー、パレスチナ…
 最近、国名が変更になったという国が多いことも知って、新鮮な驚きだった。

 平和の祭典、という題目はそんなに単純なものではない。外交的意味をいかに持たせるのか、国民の意識統合や国威発揚にいかにつなげるのか。複雑な意図とパワーバランスのなか、彼ら彼女らは式典に列席したのだろう。

 国際親善みたいな言葉って、どうも胡散臭いところがあるけれど、確かにこうして直に顔を合わせることは、とても大切なことだと思う。

 色んな意見や根深い問題があることが嫌になるほどあからさまになってしまった2020だった。しかしやはり、歌も踊りもスポーツも、人類にとって必要なのだと思った。
 必要か不要かは、生産や消費に直接関係するのかしないのかという単純な基準だけでは、割り切れないものなのだと思う。

 現今の情勢にあって、ホスト国の役割を果たすことができた国は極めて少なかっただろう。その意味でも今回のセレモニーは驚嘆に値するものだった。
 表に立っている方々についてはよくわからないが、面倒な問題がこれでもかと言うぐらい山積みななかで、これだけのオペレーションを遂行し切った現場の方々は、間違いなくプロフェッショナルである。敬意を表したい。

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