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自転車で移動中にハンズフリーで時刻を確認するためのアプローチ

発端

私が普段使っている主な交通手段は自転車なのだが、ふと自転車に乗っているときに「今何時か確認したい」と思った。
そんなのは腕時計をつけていればすぐわかることだろう、走行中でも視線を落として腕に目を遣れば一瞬でわかることだ、と言いたいところだが。

腕時計はアウターの袖に隠れる。写真では見えないが腕時計をつけている。

冬物のアウター、それもスキーウェアのような袖が分厚いものを着込んで、さらに防寒対策として手袋、それもスノーグローブのような手首まで隠れるものを手につけていると、腕時計はアウターと手袋に覆われて隠れてしまうのだ。

では腕時計をつけてない方の手で腕時計を隠している袖や手袋をはずせばいい、と言いたいところだが。
私は走行中にそんなことができる器用なサイクリストではない!
時刻を一瞬見たいだけなのに手を動かさなければならないのは納得できない!
そういうわけで自転車で移動中に、両手をハンドルから離すことなく、時刻を確認するにはどうすればいいかを検討した。

検討

案1.サイクルコンピューター(サイコン)

最初に思いついたのは、時刻表示機能があるサイクルコンピューターだった。

しかし時刻さえ確認できればいい私にとってサイコンは機能が多すぎる上にコストが高い。また表示される時刻が正確なのか(電波受信に対応しているか)がわからなかったので、今回の候補から除外することにした。

案2.スマートグラス

続いて思いついたのはスマートグラスだった。
私は自転車で移動中に目に異物が入るのを避けるためアイウェアを着用している。
ならばそのアイウェアの視界にスマートグラスが時刻表示してくれれば、今回の要件を満たすのではないかと考えた。

しかしサイクルコンピューターよりさらに高額な製品が多く、今何時か知りたいだけなのに数万円もかけるのは適切ではないと考えた。
また製品によってはフレームに設けられたボタンを指で操作することで機能を提供するようで、ハンズフリーではないと考えた。
さらに致命的な問題として、様々なウェブサイトでスマートグラスの製品説明を見ても、製品の外観や「着用者を第三者から見た写真」は多いのだが、「着用者自身からどんな景色が見えるのか」が全く見当たらず、視界の隅に時刻を常時表示する製品がどれなのかわからなかった。
以上より今回の候補から除外することにした。

案3.Siri等のバーチャルアシスタント

続いて思いついたのは、アウターの胸ポケットにiPhoneを入れて「Hey Siri、今何時」と声をかけることであった。
これならば手を動かすことなく、時刻を知りたいときに声を出すことで時刻がわかるので常時表示する必要もない。
しかしこの案では季節を問わずiPhoneが入る大きさの胸ポケットがついた服を常時着る必要がある。
また実際試してわかったのだが、騒音の多い街なかで自転車で走行中にマスク越しに声を出してもSiriがなかなか反応しない。
また、そもそも自転車で移動中に「Hey Siri」と叫ぶのは第三者から見てどうなんだ、嘲笑の対象になるのではないか、と懸念した。
以上より今回の候補から除外することにした。

結果

検討の結果、この写真のようになった。

スマートフォンホルダーを装着し、トラベルクロックを内蔵した。

ハンドル中心部に防水防塵機能が付加されたスマートフォンホルダーを装着し、電波受信対応で厚みの少ない形状のトラベルクロックを装着した。
スマートフォンホルダーなのだからスマートフォンを入れればトラベルクロックは要らないだろう、という声があるだろうが、自転車の乗降のたびにホルダーのベルクロをはがしてスマートフォンを出し入れするのは手間がかかるので、トラベルクロックを常時入れておくことにした。
またスマートフォンはスリープ状態では時刻を表示しなくなり、スリープ解除のために手を動かす必要があるため、常時表示するトラベルクロックを入れておくことにした。
今回選んだトラベルクロックは電波受信対応なので常時正確な時刻を、自転車の走行中に視線を落とすだけで確認できる。

評価

検討の結果実装した「スマートフォンホルダー&トラベルクロック」で、今回の要件である「自転車で移動中にハンズフリーで時刻を確認すること」が不足なく達成できたので自己評価は高い。
また付加価値として電波受信により常時正確な時刻を確認できること、時刻だけでなく温度と湿度もハンズフリーで確認できることも評価する。
残課題としてはトラベルクロックの電池交換が必要であることで、取扱説明書によると約1年毎に単4アルカリ電池2本を交換する必要がある。
今回は「スマートフォンホルダー&トラベルクロック」案を採用したが、電池交換が面倒であれば、別案として「腕時計ホルダー&電波ソーラー腕時計」を推奨する。

電波ソーラー腕時計は初めて世に出た頃は数万円する高価な製品であったが、今では時計のブランドにこだわらなければ防水機能が付加された製品を2,000円台から購入可能である。
安価な時計を選べばコストは「スマートフォンホルダー&トラベルクロック」案と同等以下に抑えることができる。
「スマートフォンホルダー&トラベルクロック」案と比べると時刻表示が小さくなる分、瞬時に時刻確認する際の煩わしさは増すが、電池交換不要というメリットが大きいのでどちらを選ぶかは好みの問題だろう。
今回取り上げたテーマについて「僕は私はこうしてる」と言ったアイデアがあればコメントでいただければ幸いである。


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