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【詩】夢の残滓

老いた子供の夢の残滓は
手のひらに落ちた
ひとひらの雪のように
掴もうとする指先を虚しくする

握ることも 開くことも
できなくなった手のひらを
いつか私も眺めながら
過ごす日がくるのかもしれない


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