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【まじめ読み】List10「自分の特性」をもっと意識しておけばよかった~『40代を後悔しない50のリスト』第2章

第2章は「プレイングマネージャーとして本当に必要なこと」をいう内容になっている。
ここでいう特性はプレーヤーとしての思考とマネジャーとしての思考の使い分け、そしてどちらが自分の強みであるか、ということだ。

「マネジメントはよりよい商品を求める、マーケティングはほかと違う商品を求める」
「マネジメントは抽象的な言葉を使う、マーケティングは視覚的な表現を使う」
「マネジメントはライバルの真似をする、マーケティングはライバルの反対を狙う」

マネジメントとマーケティングの実務の話をこれだけ論理性と娯楽性を両立させて描いた本に、今まで出合ったことがありません。


会社の人事制度の中でゼネラリストとしてキャリアを積んできたのに、コスト競争、開発競争の世に状況が変わり、スペシャリストが求められるように
なった。
自分の特性に関わらず、キャリア形成してきたことを後悔しているシニアが多いという。


たしかに自分より年上世代では、どういう専門性を持っているか、そのスキルで何ができるかという考え方はとても少なかったのかもしれない。
一つの会社で勤め上げるとか、終身雇用とか、そういう世界だったのだから、仕方ないと思う。

現在は自分の市場価値というものを意識せざるを得ないような状況になっていて、いやおうなしに自分のキャリアなどを考えさせられる。

会社というものを軸に進んでいくのか、自分というものを軸に進んでいくのか、それが大きく変わったと思う。

会社以外の、自分の価値を誰かが評価してくれるような発信をするような場や人々だって増えている。



自分はどちらだ、というと、マネジメント脳だろう。左脳派だ。
たしかに100%というのではなく、意識せず場によって使い分けはしてるのだろうが、基本は左脳派だ。

右脳派のほうが、自由でクリエイティブでかっこいい感じがするが、残念ながら自分は違う。
「右脳がよかったのに残念」という認識の仕方だが、認識はできている。

マネジメント脳を左利きと表現して、「判断を下すとき、事実とか、数字とか、市場のデータとか、調査結果とかによる裏付けを得たいと考えるはずだ」と分析しています。
一方「マーケティングの人間なら、あなたの脳はきっと右利きだろう。こちらは根拠となる材料が乏しくても、しばしば勘で判断を下す。創造性を求められる世界においては、そういう判断が欠かせない」とマーケティング脳を解説しています。


確かに、自分は事実や数字、そういったものを求める。
勘で判断を下されたことの根拠がないのに、多大なリソースを投下する判断をしなくてはならず、ぞっとした経験もある。


これは、仕事のスタイルでもあるのだろう。

自分のことで考えると、
数値や実績に基づく見込みなどをきちんと確認すれば、失敗しても後悔が少ない。
勘で判断したことについてはまるで賭けをしているようで、失敗しようものなら、「ちゃんとデータ見て考えればよかった」となる。


自分の想像力が働くのは、数値や実績や発生しうるパターンで物事を動かしたらどうなるかを、具体的にシュミレーションをする部分だ。

現地現物とはいかないが、関わる人々やサービスが提供される現場を想像して、想定の動きをした場合、成果が出るか、発生する問題はあるか、効率的に業務を進られるかを考える。

普段意識してはいないが、そこまで具体的に考えられたところで、ほかにやり方はないか、ライバルと違うことができないか、など考えられるようになり、安心して勘を働かせることができているのではないかと思う。


自分の特性を知ることも必要だが、上司や関わる周りの人がどっち派かを考えて対応することも重要だ。

願わくは、右脳派左脳派がいいバランスの職場であらんことを。


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