伸び続けるYouTuberに共通していて、(僕が)事務所にスカウトしたくなる7つの特徴
こんにちは!先週に続き3連休最終日を存分に満喫している方も多くいるのではないでしょうか。たまには週休3日の時を作ると心が健康になれるんで気分いいですよね。かくいう僕は昨日こんな方々とご飯に行ってエンタメの素晴らしさを話し込んでいました。ありがとうございました!
毎度やりたいことが沸々としてくると、併せてもっと今を頑張らなきゃってなるので、こういった比較や客観視できる機会は大事だなと思います。
スカウトしたくなる7つの特徴
さて今回は前回の終わりにしめた通りスカウトしたくなるYouTuberの特徴ということを紹介していきます。事務所によって声をかけるボーダーは異なるのであくまでも私の場合という一つの参考程度にして頂ければと思います。ちょっと長くなりそうな気配がしているので結論から書きます。
■エンゲージメントが高い
■コミュニティの形成がされている = ファンとの接し方が上手
■明確な目標がある
■適切なポジショニングを取れている ( クライアントがみえる)
■努力する理由がある
■瞬発力が有る
■レスが速い
上記7項目の充足度をクリエイターの登録者数に応じたものさしで測ってスカウティングを行っています。正直、上記7項目が満たされていればある程度はそのままで成功すると思います。それでは一つずつ何故その項目なのかを解説していきたいと思います。是非前回の記事も事前にお目通しを。
(1)エンゲージメントが高い
早速前回の記事でも触れた「エンゲージメント」というチャンネル = クリエイターを測る指標の登場です。
エンゲージメントとは視聴者との関係性を指しており、関係性が深ければ深いほどタイアップ商材をポジティブに見てくれてコンバージョン(成果)に繋がりやすいと考えられます。
エンゲージメント率 = (いいね数+コメント数) ÷ 視聴回数
前回の記事ではエンゲージメント率としていますが、単純なエンゲージメント数で見ることもあります。どちらにせよコンテンツに対するファン(視聴者)の反応の大きさに注目をしています。以下、大変恐縮ですが例を挙げます。
※以下、数字で比べられるような方向性で活動されているわけですが、わかり易さで例に出させていただきます。
(左)134万人ラファエルさん、(右)149万人kemioさん
いずれも登録者は100万人を超えて動画の再生数も近く急上昇にも上がっている動画を出されています。どちらがエンゲージメントの成績が良いかというと以下の通り
ラファエルさん 約1.5%
kemioさん 約4.5%
kemioさんの方がいいね数、コメント数ともに多くなっています。
(左)45万人なこなこチャンネルさん、(右)37万人佐藤そるとさん
続いて紹介のこちらの2つのチャンネルも登録者数で再生回数も近しいもののエンゲージメントでは、
なこなこチャンネル 約2.8%
佐藤そるとさん 約4.4%
と、佐藤そるとさんのエンゲージメントの方が大きく高くなっています。
エンゲージメントという説明の場合、それぞれの比較対象の中であればkemioさん、佐藤そるとさんの方が良いという事になります。
ちなみに佐藤そるとさん2-3年前から超高エンゲージメントを誇ってて、このまま物凄いインフルエンサーになりそうだなぁと思っています。
(2)コミュニティの形成がされている
その名の通りクリエイターを中心としたコミュニティ(=繋がり合い)の有無を見ています。やはりコミュニティが形成されているか、いないかによって(1)の話しにもあるエンゲージメントに寄与してくる為、コミュニティの有無は大きな要素となります。
そもそもYouTuberにとって何を持ってコミュニティとするかの定義はありますが、ここではYouTuberを中心とする部分的なコミュニケーションの数を定義しています。
①②③YouTuber⇔ファンのコミュニケーション
④ファン同士のコミュニケーション
YouTuberのコミュニティ形成には、強い求心力を持って旗を振るリーダータイプのクリエイターか、個々のコミュニケーションの頻度深度を深められるクリエイターの要素が必要になってきます。チャンネルそのものの雰囲気は勿論、YouTubeのコメント欄や各種SNSでどのようにファンとコミュニケーションを取っているか、その結果ファンはどのような感情になっているかを見て、YouTuberのコミュニティ形成の粘度を見ています。
ここは誰でも出来る事でコミュニティ練度に差がつけられる要素であるにも関わらず、おざなりにしているYouTuberの方が多くいるので記事を見ているクリエイターの方は是非YouTubeのコメント100件くらいにはリアクションするようにしてみてください。価値出てきますよ。
(3)明確な目標がある
「ハリウッドで活躍する」「25歳までに女優になる」「人気ブランドを作る」など、成し遂げたい強い目標があるか否かを重視しています。その目標達成の手段・過程として今を表現しているYouTuberは本人のモチベーションも相まって加速度的に成長する可能性が持てる事、事務所側のリスクである脱退の可能性が比較的低いことが上げられます。基本的にはポテンシャルを感じてのスカウティングであるものの、本人の活動目的がないとポテンシャルを最大限引き出す事が出来ない為重視する理由にあります。年齢や若く活動歴が浅いクリエイターの中には「稼げるのでなんとなくYouTubeをやっている」という方も一定数いますが、今後も続けていく選択肢を持ちたいのであれば速いうちに目標を定める事をオススメします。
(4)適切なポジショニングを取れている (クライアントが見える)
YouTubeにアップされている動画はピンからキリまで数え切れ倍ほどの数がアップされており、それぞれも多彩なカテゴリの動画がアップされていると思います。その中でも登録者数の伸びやすいエンタメジャンルやゲーム実況もあれば、ニッチだけど視聴ニーズのあるハンドメイドや爬虫類飼育などなど幅広いカテゴリが存在しています。そんな中で自身のチャンネルのポジションをしっかりと築いているか否か、またそのカテゴリやチャンネルに出稿したいと考えるクライアントが見えるか否かという点をみています。ここはもし僕がMCNの立場であれば純粋にチャンネルの成長可能性を鑑みてGOとなりますが、非MCNの立場なのでチャンネルを求めるクライアントの姿は非常に重要になってきます。ですので、もし仮に登録者10万人の竹細工職人のチャンネルがあったとしてもその場合僕からは声をかけることはないでしょう。そういった視点もあるというお話でした。
(5)努力する理由がある
努力しなくてもいい環境にある人はスカウトの対象から大きく外しています。例えば「家が裕福で恩恵ある」「嫁/旦那が十分稼いでいる」などの環境を持つクリエイターはいざと言う時に努力出来ないですし、そもそも努力していない場合が多々あります。対象のクリエイター自身が頑張って稼ぐ必要がないと、クリエイターと事務所の関係はあってないようなものになりますし、本来の関係値とは乖離するので非常に不健全な状態だと考えています。その反面(3)のように成し遂げたい目標があったり、食べていくためや目標の為にやらざるを得ない環境があるクリエイターはプラスの検討素材となります。
(6)瞬発力が有る
あらゆるポジティブ・ネガティブな素材に対して素早く対応しているか否かを見ています。YouTubeというプラットフォームの中では不定期でコンテンツのブームや流れが起きることがあります。例えば1000度の鉄球ネタや激辛ペヤング、最近ですとルーティンやGRWM(Get Ready With Me)などがありますが、そういった海外のブームや日本発のブームに対して素早く自身のコンテンツに取り入れる事が出来ているか否かを見ています。そもそもアンテナを張れているか精度は高いものかという話にもなりますが、そういったコトに対して瞬発力があるクリエイターは既存のファンの興味を惹くことも出来れば、新規ファンの誘い込みも狙う事ができるため見ています。この瞬発力があるYouTuberはクリエイターとして尊敬しますし、僕が好きなタイプの方々です。相当話が噛み合うと思うのでうまくやっていけると思いますw
(7)丁寧な対応
これは視聴者に対して丁寧な対応がとれているか否かという箇所を見ています。キャラクターとしてブランディングの中での立ち振舞はあれど、節度があるかというのは(2)のコミュニティ形成においても寄与しますし、万が一エラーが発生した際のリカバリーも立てやすいということを含んでいると考えています。持っておいて良いスキル?です。
**(番外)レスが速い **
こちらはビジネスとしての立ち振舞が取れているかどうかという点を見ています。人により向き不向きはあるので重要視しているわけではないものの、パートナーとして取り組んでいく以上最低限の返信速度は持っておくと信頼関係の構築に繋がり、よい関係を築けると考えています。
まとめ:大事にしているのは4つの要素
おさらいしましょう。今回は伸び続けるYouTuberに見られる特徴に触れつつ、(僕が)事務所所属としてスカウティングをしたくなるYouTuberの特徴を7つ(+番外)の要素を紹介しました。いかがでしたでしょうか?
■エンゲージメントが高い
■コミュニティの形成がされている = ファンとの接し方が上手
■明確な目標がある
■適切なポジショニングを取れている ( クライアントがみえる)
■努力する理由がある
■瞬発力が有る
■レスが速い (※前半4つの重要な部分を太字にしました)
前回のタイアップ依頼の集まるクリエイターの特徴の話とセットでご覧いただけると、どのようなYouTuberがクリエイターとして価値があり求められているのかがイメージできるのではないかなと思っています。
7本目の記事も最後まで読んでいただきありがとうございました!記事へのご要望がありましたら是非コメントまたはTwitterまでご連絡ください。また、noteへのスキも励みになりますので、ブクマ代わりにでもポチっとしてもらえたら嬉しいです!
それではまた次回の記事にて!(どこかのタイミングで希望頂いた方のチャンネル分析とかしてみたいなぁと思っているところなのでどなたか…!)
▼大ボリュームですが直近の人気記事ですので併せてどうぞ!
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