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就活の思い出

今日のお題は就活。ちょっといろいろ思うところがあって自分で書きながら整理していきたいと思っていたテーマ。

私は多分障害者枠で採用されている。仕事は総合職なので当時対応した人事担当の人しか知らないけれど。

その選考プロセスが、正解はないと分かっていつつ、思い返すとモヤモヤしてしてしまう。そういう意味で思い出があるテーマ。

障害者向けの採用セミナーっていうのがあるんです

あるんです。私も就活しなかったら知らなかった。最初に聞いたときのイメージは、「障害者向けの軽作業等」を募集しているんでしょ、というものだったのだけど、実際は、そういった軽作業から一般職や総合職まで幅広い採用の窓口となっているセミナーだった。人それぞれのニーズに合わせて、企業それぞれが職種をアピールする、って感じ。大企業も多く参加している。

セミナーに行ったきっかけ

私の障害は、身体(外部&内部)で、日常生活にそれほど困難はないレベル(一人暮らししてるし)。最初から障害者向けを狙っていたのでは無く、むしろ存在を知らなかった。なので就活のはじめの一歩としては「新卒合同説明会」。なんだけど、いざ説明会に行ったら歳末特大バーゲン× 5くらいの密集度合いで就活生が会場に居るわ居るわ…。入った瞬間「就活どころではないな」と思った。企業の担当者に話を聞くにも一苦労な感じがしたし、会場の入口で渡される「今日参加している全企業のパンフレット一式」を持ってブースを周るのは無理だと秒で悟っていた。

そういう経緯があって「あそういえば自分、障害者だなぁ」と軽い気持ちで障害者向け就活説明会に行ってみた。
会場に行ってみると、来場している就活生が圧倒的に少ない(歳末特大バーゲン説明会を経験している身からすると人がいなさすぎて心配になるレベル)。そんなだだっ広い会場で、待ち時間なんかほぼなく大企業の人事担当者とお見合いで企業説明をしてもらえて、障害を持った社員と話す機会をセッティングしてもらえたりして、一般の説明会とは一人に割く時間とリソースが雲泥の差だった。

これは良い!と思って、通常通りWebで色々な企業にエントリーをしてSPIや一般常識テストを受けつつ、閑古鳥が鳴く障害者向け説明会で履歴書を渡しまくっていた。

印象に残っている質問

いくつか選考プロセスが進んだところがあったけれど、やはり印象に残っているのは、今働いている企業のこと。

よく覚えているのは、最終面接で「障害を持っていて苦労したことはなんですか」と言う質問があったこと。

ガクチカ的なテンプレだとは理解しつつ、「その質問で何を知りたいのか」と心のなかでは冷めた目でみていた。今思い返すと、障害/障害者を軽視している感じがしていたのだろう。

今もこういったタイプの質問は苦手だ(ほぼ質問されることがないけれども)。健常者が障害者に向かって「障害を持っていて、苦労したことはなんですか」という言葉を使うとき、安全圏から異文化を覗くような無意識的な区別/線引きを感じてしまう。

きっと質問する側はそんな深いことは考えていなくて、特に就活の選考プロセスの場合は、とりあえず質問しておこう、というリストに入るような画一的な質問であることも理解している。なんだけど、すっごくモヤモヤしてしまう。この質問とそれに付随する感情については、別の記事を作成したいと思います(たぶん)。

結果としては、今の企業で総合職として採用され、企業の兵隊さんとして働いております。なので質問にはモヤモヤするものを感じたものの、総合的には良い選択だったと思っています。私のために面接の稼働をめっちゃ割いてくれてありがとうという気持ちです。

障害を持っている学生さんへ

新卒の就活に「障害者向け採用説明会」を活用した話と選考プロセス、面接で印象に残っている質問の話は一旦ここまで。昔むかしの話なので、今は色々変わっているかもしれません。

もし障害を持っているなら、「障害者向けの就活説明会」も企業を選ぶ場の選択肢に加えておくと良いです。手持ちの選択肢を増やせると、なにかと良いことがあります。大学に相談したり、ググったりすると出てきます。

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