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YOASOBI「アイドル」きっかけで【推しの子】にハマった話

今回はYOASOBI「アイドル」がきっかけで【推しの子】にハマったという話をしたいと思います。物語のネタバレはしない内容となっているので、「漫画は読んでおらずアニメで話を追っている」という人もぜひ安心して読んでいってください!

YOASOBI「アイドル」米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”で首位

YOASOBI「アイドル」は2023年6月10日付の米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”で首位、つまりアメリカを除く全世界の楽曲ランキングで首位となったわけで、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。2023年4月に「アイドル」のMVがYouTubeで公開され聴いた時、なんて中毒性があって、ジャパニーズポップカルチャー感の強い曲なんだろう!と、その楽曲の持つ力をひしひしと感じたのですが、日本のみならずその人気が世界に広がっていることからも、この楽曲の強さを改めて実感しました。YOASOBIらしい高度なメロディーの動きや転調に、ラップの要素が新しくて、YOASOBI新境地という感じの楽曲ですよね。この曲を歌いこなすikuraちゃん、凄すぎます。

YOASOBIは小説を音楽にするコンセプトのユニット。「アイドル」にももちろん原作小説がある、というかそもそも漫画が今回アニメになっており、その主題歌として作られているわけですが、「アイドル」の楽曲自体、可愛さの中に闇を感じるような雰囲気であったため、聴けば聴くほど原作漫画が気になる…この闇はどこから来ているものなのだろう…と思い、アニメ放送もされていますが、まずは【推しの子】の漫画を読んでみることにしました。

少年ジャンプ+で【推しの子】を一気読み

少年ジャンプ+のアプリで一話から最新話まで無料で読めるということで、本当にありがたいかぎり…無料で読んでしまって良いんでしょうかと思いながら一気読みしました。普段あまり漫画を読まず、ジャンプ連載漫画をちゃんと読んだのは生まれて初めてだったのですが、読み始めてみてまず「なんて中身が詰まっているんだ!」と驚きました。今時の漫画はこんなに一話一話の内容が濃く、完成度が高いのですね…推しの子が特によく出来ている漫画なのかもしれませんが…これを週刊連載しているのですよね。構想自体は連載前に始められていたと思いますが、それにしても漫画家さん、すごいお仕事です…
まず、芸能界を取り巻くビジネス環境、社会問題がかなり細かく、現実味を持って描かれていて驚きました。芸能ビジネスの商流・金流・裏事情が(どこまで真実かはさておき)かなり細かく説明されていますし、SNSでの炎上といった社会問題、漫画をドラマや舞台にする際の原作者の感情やビジネス上のやり取り・調整など、かなりリアリティを持って描かれていて、お仕事ドラマ的要素の完成度が物凄く高いと思いました。ドラマ、恋愛リアリティショー、舞台、テレビ、映画などなど、物語は芸能界のあらゆるコンテンツを舞台に進んでいくのですが、どれを取っても「そんな裏側があるのか」と勉強になりますし、そこで働く様々なステークホルダーの感情が分かり、面白いです。その中でも漫画家の登場人物の台詞や感情はとりわけ気迫があり、気持ちが乗っている感じがしました。漫画家さんが描く漫画家さんですからね、リアリティも一際高い感じがしました。

2.5次元舞台編の「ジャンプっぽさ」

現在放送中のアニメではここまで話が進まないかもしれませんが、漫画41-66話で描かれる「2.5次元舞台編」では、アクアなど主要登場人物が2.5次元舞台に挑むのですが、ここでの話の展開はかなり「ジャンプっぽさ」のようなものを感じました。「生まれて初めてジャンプ作品を読んでる奴が何を言ってるんだ…」という感じですよね、私自身そう思います。ただ世の中で言われているジャンプの「友情・努力・勝利」というイメージをこの2.5次元舞台編を読みながらひしひしと感じ、「これがジャンプの御家芸なのでは!」と思いました。ジャンプ読者の皆さんにこの感覚が合っているかどうかぜひ確認したいところです…
登場人物一人一人が舞台に向き合い役を作り上げる様子が、かなりアツい展開、迫力のある絵で描かれており、読みながらこちらも勇気が湧いてくるようでした。普段ドラマや映画はよく観るのですが、そのようなコンテンツでは感じられないようなワクワク感、これがジャンプの御家芸なのかな、良いな〜と感じました。

【推しの子】はスター・ウォーズ的構成になっていく?

【推しの子】は現在、伝説のアイドル星野アイの双子の子ども達がメインで話が進んでいますが、星野アイの話はまだ詳しくは描かれておらず、これから星野アイの半生もしっかりと描かれていくのかな…?と期待しています。スター・ウォーズで、まずエピソード4〜6が作られ、その後エピソード1〜3が作られ、その後エピソード7〜9が作られたのと似たような構成になるのかな?「あ〜、ここが後からここと繋がるのか〜」と思うような構成になるのかな?と…違うかもしれませんが…いずれにしろ、2023年6月時点では漫画で張られた伏線がまだたくさん残っている状態ですので、今後のサスペンス/ミステリー展開も楽しみです!

ABEMAでアニメも観てみた

少年ジャンプ+で無料で漫画を読んだ後、ABEMAで無料でアニメも観始めました。こんなにクオリティの高いものが全ていつでも無料で見れてしまうなんて、良い時代なのかもしれないですが、制作側にとっては大変な時代なのでしょう…ありがたく観ています。漫画からアニメになることで、アイ、アクア、ルビーに特徴的な目の中の星、キラキラした目の表現がより際立つのが良いですね。また、登場人物たちのアニメーションとYOASOBI「アイドル」が合わさると本当に無敵!最強!という感じがするのも良いですね。この記事を書いている時点ではまだアニメ一話しか観ていないので、この先を観るのも楽しみです。

近年の「話題アニメ×売れっ子Jpopアーティスト」の強さ

登場人物たちのアニメーションとYOASOBI「アイドル」が合わさると本当に無敵!最強!という感じがする、と言いましたが、この「話題アニメ×売れっ子Jpopアーティスト」の組み合わせは近年よく見かけるようになったと感じます。ワンピース×ウタ(Ado)、SPY×FAMILY×Official髭男dism、チェンソーマン×米津玄師などなど、挙げるとキリがないです。私自身、冒頭であまりアニメは観ないと言いましたが、音楽好きなのでアニメ主題歌となった音楽はたくさん聞きますし、自ずとアニメの話題も耳に入ってくるようになりました。一昔前までは「アニソン」というカテゴリがあり、残酷な天使のテーゼなど有名アニソンとして括られていたと思うのですが、ここ数年はもうアニソンとJpopの垣根が無くなってきているように思います。アニメがより大衆化してきたのですかね。ただ日本のアニメもJpopも世界に注目される場面が増えていると思うので、「話題アニメ×売れっ子Jpopアーティスト」というパッケージは、日本の強いコンテンツを世界に広げていくのにも良い相乗効果を持っているだろうなと思います。YOASOBI「アイドル」の米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”首位も、【推しの子】の話題性が後押しになっているかもしれませんし、YOASOBI「アイドル」が話題になることで私のように【推しの子】を観る人も増えるでしょうし、最強の相乗効果だなと。これからも「話題アニメ×売れっ子Jpopアーティスト」の最強パッケージで日本のコンテンツが世界に広がっていったら良いなと思いました。

長々と書いてしまいましたが、YOASOBI「アイドル」も【推しの子】も最高です!


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