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大工修行、初日。
![](https://assets.st-note.com/img/1687436751125-ZK95kZvgoj.png?width=800)
インスタでこれを発見したのが2ヶ月前。
古民家を使っていいよ〜と言われてから、
「古民家改装」や「リフォーム」というワードで検索する機会が増え、
この大工修行ワークショップに偶然たどり着いた。
こんなんあったらええな〜という思いで検索して、
まさかの、「え、うそやん!あるやん!」っていう感じ。
兵庫県の真ん中あたりにある「多可町」という場所で
町内にある古民家を改装して活用し町おこしをしている団体、
『紡』(つむぎ)さんが主催する今回のワークショップ。
今自分がしている古民家改装も、
何から進めていけばいいのか。
行き詰まっていて心が折れそうだったこともあり、
何かヒントが欲しい!と、参加を決めた。
大工修行1日目
AM10時
各自大工道具が支給された。
・カンナ
・ノミ
・ハンマー
・ノコギリ
・バール
・研ぎ石2種類
・L字のスケール
・テープメジャー
・糸がくるくる巻いてあるやつ
・並行を図るやつ など
![](https://assets.st-note.com/img/1688373824520-SGkWqH0PID.jpg?width=800)
名前がわからないものもあるが、
これらの使い方を含めて研修が行われる。
テープメジャー、僕がオーストラリアにいた時に使っていた
ものは、cmとinch表記だったのが、
今回支給されたのはcmと尺。
確かに尺とか寸とか聞いたことあるけど、
実際どのくらいか知らなかった。
古民家(昭和初期までの家)は尺で建っていることが多いとのこと
改装の時、尺で建っている家は尺で計算したほうがいいとのこと。
cmで改装していくと後々大きくずれる可能性があるらしい。
関東や関西で畳のサイズが違うとは聞いたことがある。
それと同じで、柱の間隔も違ったりするのだそう。
ここ(兵庫県多可町)では3尺2分5寸が標準の柱間隔らしい。
というような説明を受け、
いざ、現場の視察へ。
今2つの空き家の改修を進めているみたいで、
1つは棚田で有名な岩座神と言われる場所にある古民家。
この家から見える景色が絶景すぎてやばい!
![](https://assets.st-note.com/img/1688374064735-V4xFia892h.jpg?width=800)
午後からは。
支給された大工道具の「ノミ」「カンナ」の刃研ぎの説明。
使ったことはある。でも手入れしたことは無い。
金属加工をしていた時、ドリルの研ぎ具合によって
全然スムーズに作業が進んだのと同じ、アレだ。
そう、超絶繊細な作業!
まずは、
下準備。砥石を水につけておく。
①裏面をカナバン(金板?)でヤスリながら平にする。
カナバンに金剛粉ひとつまみを巻き、水を少し垂らして
裏面を真っ直ぐにする。
とにかく刃を真っ直ぐ(並行に)全体を当ててやらないと、
ビミョーに歪む。
真っ直ぐ当てるというか力を均等に入れてやるというか。
=歪み続けると、研ぎ直す作業が倍増する。
![](https://assets.st-note.com/img/1687437091979-oM5tZ8lXBo.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1688373896483-MDW4FhSspI.jpg?width=800)
=左右均等に光ってないと平じゃない
②角度がついている側を研ぐ(#1200)
カナバンの時とは違って今度はたっぷり水を使って
右手で枝を持ち、左手指で刃先を押さえ、(33度らしい)
大きいノミの場合は砥石を端〜端で移動するように、
両端の時はノミの刃先を半分出しながら(中ぐらいの時も)
端3往復〜真ん中2往復〜端3往復 といった感じ。
右手の角度を一定に保たないと真っ直ぐの刃ができない。
左手は常に中心に力を入れる。
そして、押すときに力を入れる!
なぜ、端〜端に研ぐのかというと、
出来上がった刃を両端だけ少〜し高い感じに仕上げたいからで、
それは、ノミを木材に当てた時に両端が高いほうが
目標の部分にしっかり当ててやることができるから。
③仕上げの砥石(#6000)
さっきの砥石でやすってできた刃がえりをとる
カナバンで研いだ時と同じ感じで裏側に出た刃がえりをとり、
↓
表面を#1200の砥石の時と同じように研いでやる
↓
刃がえりをとる(3往復ぐらい真ん中で研ぐぐらい)
![](https://assets.st-note.com/img/1688373917901-04veIuXppV.jpg?width=800)
そしてカンナ、
まずはカンナの刃を外す。
ハンマーで刃の近くの角の部分を叩く。
その時、絶対に刃を人差し指で押さえながら、
そして、抜くときは必ず2枚一緒に。
出ないと滑り落ちて刃を痛めることに!!
研ぐ工程はカンナもノミの時とほぼ同じ。違うところは、
◆最初のカナバンで研ぐときに、全力で刃先に力を入れて
カナバンに刃先から3cmぐらいだけ乗る感じで。
◆ノミの刃は両端が高くなるように仕上げていったが、
カンナは逆で真ん中が少し高くなるように。
そうしないと、削る時に両端が先に当たってガタガタ削れる
◆刃を入れる時、
かんな台の調整。
まずは、刃を取った状態のカンナを置き、L字スケールを乗せて
両端が並行になっているかどうか確認。
次に、刃の出てくる部分とカンナの一番下の部分を
レベルとして、その両部分の間の部分と
刃よりも前の部分を、紙一枚分削る
しっかり並行を意識し、ヤスリがけ。
そこまでしてやっと。。。
カンナに刃をつけて、
削ってみる!!
鰹節出てきたーーー!!
この薄さ。そして仕上がり面のツルツル具合。
![](https://assets.st-note.com/img/1688373943776-OKRa3AQVIf.jpg?width=800)
超嬉しいけど、これ一人じゃ絶対できひん。
ほんで、手の関節が反り返るぐらい辛い💦
大工さんがこれちゃとできて親方に認めてもらうまで
5年くらいかかるらしい。
う〜ん、島に帰ってから一人で出来るのか?
大丈夫か、俺?!
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