見出し画像

大工修行、3日目。

AM8:00集合
現場に移動し、午前中は昨日解体して出たゴミの掃除から。

メカニックの仕事をしている時もボスがいつも箒を持ってフロアを掃いていけど、そういう感じ。
親方って言われる人は、ほんと現場を綺麗にするのが染み付いているよな~

廃材が無くなって綺麗になった!

午後からは
今日のメイン作業、ジャッキアップ。
地盤沈下などで歪んでしまった家のバランスを確認する。
使う道具は、
このスターウォーズに出てきそうなこれ。とテープメジャー。
このR2-D2もどきが発するレーザーが全ての柱に当たるようにして、
柱の上についているヒラ鴨居やウス鴨居からの距離を測る。
それぞれの誤差=歪みという事になる。

うっすらと緑のラインがみえる、かな?

その時、差しがねを使い柱の地面からの傾きも確認しておく。
確認には、下げ振りを使用し、2面の傾きを測る。

下げ振りを柱の上部ギリギリにつけ、
重しをさげて上部と下部の糸の離れぐらいを確認する

そして、それぞれの柱の長さ(レーザーから鴨居)を図り一番高いのより、2番目ぐらいのものを基準として、そこから他の柱をジャッキアップしていく。
(古民家は床の間の端の柱だけがなぜか高い場合が多いらしい)
5mm(2分ぐらい)下がっているぐらいは許容範囲だが、1cmになるとジャッキアップした方がいい。

ジャッキアップする柱にヒラ鴨居がついている場合は鴨居に
長い棒をつっかえに上げていく。
こんな感じ

平鴨居なので、そのままジャッキアップ
ジャッキアップして下に檜をはさんだ

ウス鴨居の場合は、
柱に器具を取り付けて柱を直接ジャッキアップして上げていく。

柱自体をジャッキアップ

鴨居の高さが基準の柱の鴨居と同じになるまでジャッキアップし、
土台になっている石から離れた柱の先を金槌で叩いていき、
使えない部分を決めカットする。
そして、土台からの長さを図り、埋め込む木材をカットする。

腐れている柱の部分をカット
柱を金槌などで叩いて音で空洞具合をチェック

ノコギリTIPS
鋸を入れる時、人差し指もしくは親指で刃を抑えて切り込みを入れる。
木材を並行に鋸でカットするときは、回し切りをするが、石の上などに置く歪な形にカットするときは、対角に切っていく。

by親方

今回は床の間にある柱4つのうち2つをジャッキアップしそれぞれの鴨居の高さを合わせた状態で3日目終了!
明日は、土台作り

レーザーを持ってない時の水平の取り方
水が入ったホース(透明)を準備し、基準となる柱にホースの先を
もう片方を違う柱に持ってく。
その両端の水面の高さが柱2つの水平点となる

柱を継ぎ足す時の木材の向きは
木の生えていた状態と合わせる。
木材の天地は、
①節で見分ける
 節の円の線と線の間が狭い方がテンションが掛かっているという
 ことで、上部(すえ)になる
②木の赤っぽい部分と白っぽい部分で見分ける
 赤っぽい部分が広い=(もと)、白っぽい部分が多い=(すえ)
③木の年輪が広がっている方が上部(すえ)

3日目の晩御飯。
もう、ほんまずっと修行したい。

タコライス。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?