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サイコロきっぷで奈良に行った話(後編)
はじめに
この記事は、先日公開しました「サイコロきっぷで奈良に行った話(前編)」の続きで、2日目の話となります。
「サイコロきっぷって何?」「なんで奈良に行ってるの?」という方はコチラからご覧ください。
サイコロきっぷの旅 Day2
前編に引き続き、奈良旅行2日目の様子を書いてきます。
Day1ではホテル日航奈良のウェルカムサービスに感激したり、大和野菜や天理スタミナラーメンに舌鼓を打ったりして奈良の夜を満喫しました。
ホテルに帰ってからは大浴場で日々の疲れを癒し、ふかふかのベッドでぐっすり眠りましたので、2日目も元気にスタートです!
前日に電話で駅レンタカーを予約していたので、駅レンタカー奈良営業所まで向かいます。
普通だと1日1万2000円くらいするレンタカーですが、サイコロきっぷの特典として4100円でレンタルできます。
おトクですね。
今回の旅の相棒はスズキスイフトでした。
ペーパードライバーだけどレンタカーだいじょぶかな…😟 pic.twitter.com/PWvek4vUo8
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
・・・ペーパードライバーなのはウソです。
パワフルな走りができる、なかなか楽しい車でした。
奈良駅前を出発し、郊外を走ること約40分、最初の目的地である法隆寺に到着です。
聖徳太子が607年に建立したと伝えられるお寺で、平成5年に政界文化遺産に登録されています。
五重塔はあまりにも有名ですよね。
拝観料を支払い、いざ境内へ。
中には修学旅行生と思わしき集団がいました。
私も10数年前の小学校の修学旅行で訪れたことがありますが、「う~ん、こんなんだったかなあ?」という感じです。
小学校の修学旅行ぶりの法隆寺
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
こんなんだったっけ? pic.twitter.com/jkT8y0pZht
境内を見学していると、記憶の片隅にあった「回廊の柱は西洋建築を模して真ん中あたりが膨らんでいる」と小学校の歴史の授業で習ったのを思い出し、ちょっと懐かしい気持ちになりました。
また、法隆寺は一度消失したものの、8世紀に再建され、今もその姿をとどめているそうです。
1200年くらい前から変わらずそこにあるとういうことですが、この1200年の時の流れをこの建造物たちや仏像はどのように見て、どのように感じてきたのだろうかと・・・物思いに耽ってみたり。
そのほか、大宝蔵院の玉虫厨子の見学をして、法隆寺見物はフィニッシュです。
あまり神社仏閣の知識がないのでこんな感じになってしまい申し訳ない・・・
あと、法隆寺の境内に木刀なんかを売っている露天商が、修学旅行の時と変わらず営業していたのには感動を覚えてしまいましたw
それでは続いての目的地である十津川村を目指します。
十津川村は奈良県南部、奥吉野の山中に位置する村で、法隆寺からは西名阪自動車道、京奈和自動車道、国道168号を経由して2時間くらいかかるようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1687180101996-9GQ5lZjA8N.png?width=800)
谷瀬のつり橋、というのが有名らしいので、とりあえずそこを目指してみることにしました。
京奈和自動車道の五條インターチェンジまでは高速道路を快適ドライブですが、五條インターチェンジを降りて国道168号に入ってしばらくすると、周囲を急な山に囲まれはじめました。
吉野の険しい山を、丹生川に沿ってカーブを描きながら進んでいきます。
急なヘアピンカーブや、トラック2台がギリギリ対向できるような狭いトンネル等が続く、なかなか険しい山道です。
それでもところどころ改良工事が進みつつあり、山を長大トンネルでぶち抜き、谷をアーチ橋で一気に跨ぐようになっているバイパス区間もありました。
車も少なくカーブも緩やかのでバイパス区間は制限速度の60キロで快走できます。
アクセルワークやブレーキング、ハンドルテクニックが試されるワインディングと、ある程度の速度で気持ちよく走れるバイパス区間がある、なかなか楽しい国道168号のドライブでした。
法隆寺から約1時間40分で、十津川村北部にある谷瀬のつり橋に到着です。
谷瀬のつり橋は、十津川(熊野川)の上に架かる、十津川村上野地と谷瀬を結ぶ約300メートルの日本最大級の人道橋のつり橋です。
昭和29年に、地域の人々がお金を出し合って架橋したという胸熱エピソード付です。
十津川村 谷瀬の吊り橋 pic.twitter.com/mdz3xcdBz4
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
ピアノ線を束ねたストランドからハンガーロープを垂らして、さらに鋼索3本を介して橋桁を吊ってるらしい pic.twitter.com/bHPfPXX3LE
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
鋼製のケーブル2本で橋げたを吊るというシンプルなつり橋です。
実際に歩いて渡ってみましたが、歩く度に揺れるし、橋の真ん中では風が吹いて揺れるので、なかなかスリル満点でした。
橋の真ん中から眺める十津川の景色はキレイでしたよ✨
橋の近くには食堂があるようになっていましたが、店休日でした。
つり橋の近くで昼ごはんにするつもりだったんだけどなあ・・・
昼ごはんを求めて、道の駅や役場がある十津川村中心部に移動開始です。
途中に車1台しか通れないような道幅の区間もあるような、先ほどまでよりももっと険しい国道を突き進みます。
30分くらいで十津川村中心部に到着です。
十津川村役場のほか、郷土資料館や道の駅、五條警察署十津川警察庁舎(旧十津川警察署)等があり、まさに十津川村の行政の中心地といえるでしょう。
建物がたくさんあり、賑わっています。
都会だ❗ pic.twitter.com/h8Xh2ghfHC
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
![](https://assets.st-note.com/img/1687176731563-yYwLxUVUoL.jpg?width=800)
お昼ごはんは道の駅十津川郷でざるそばとミニ親子丼のセットをいただきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687176606551-jGoOjuCD9L.jpg?width=800)
特別に名物ではなくとも、こういう田舎の道の駅で食べるそばやうどんはなぜかおいしく感じますよね。
また、店員さんが標準語イントネーションで話していることに気づきました。
これは後で調べて分かったのですが、十津川村をはじめ奥吉野は昔は他の地域との交通が途絶していたため、関西弁イントネーションにならずに標準語イントネーションで話してきたんだそうです。
これには驚きです。
そばでお腹を膨らませたところで、今度は十津川村立歴史民俗資料館で十津川村のことについて勉強です。
館内には実際の資料やレプリカ等が多数展示してありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1687176851690-OrjGxiISxz.jpg?width=800)
十津川村がいつから、なぜできたのかははっきりしないものの、1142年の「高野山文書」に「遠津川」という名前で登場することから、そのころにはすでに村落が形成され人が住んでいたことや、古くから朝廷に仕えていたこと、十津川の人たちは勉強熱心であったこと等が分かりました。
特筆すべきは明治22年8月の十津川大水害のことでしょう。
大雨による土砂崩れで十津川がせき止められ大規模な洪水が発生し、168人が亡くなったというものでした。
また、これにより生活基盤を失い、1600人以上が新天地を求めて北海道に移住し、新十津川町が誕生したのです。
昼前に行った谷瀬のつり橋の下は現在はキャンプ場となっていますが、元は集落があったものの、大水害の時に流されてしまったのだそう。
もとは集落だったけど明治の大水害で流されて、その被災者が北海に移住してできたのが新十津川町らしい pic.twitter.com/6TfCqqE7WE
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
このような経緯から、新十津川町では十津川村のことを母村と呼んでおり、交流が盛んに行われているそうです。
十津川村についてお勉強していたらいい時間になったので、またスイフトで一路奈良市を目指します。
カーラジオで地元のコミュニティFMを流していると、大塚愛の「さくらんぼ」が流れてきました。
小学校の修学旅行のバスの車内でも。当時20歳代のバスガイドさんが「さくらんぼ」を流してたのを思い出して懐かしい気分に浸っていたのですが、後で調べたところこの曲ってもう20年前の曲になるんですね・・・
時代の移ろいを感じてしまいました。
そんなこんなで渋滞に引っ掛かりつつJR奈良駅に到着。
レンタカーを返却してお土産を買ったら帰岡すべく電車に乗ります。
さよ奈良…
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
対戦ありがとうございました#サイコロきっぷ#岡山発サイコロきっぷ pic.twitter.com/5lisKVgGOV
JR大和路線→大阪環状線→JR京都線→新幹線のルートで帰ります。
奈良駅から乗ったのは大和路快速ではなくただの快速でした。
停車駅は大和路快速と変わらないものの、JR難波発着の列車は快速を名乗るんですね。
また一つ勉強になりました。
使用車両は221系でした。
大きな窓と明るい車内、転換クロスシートが個人的にお気に入りの車両です。
快適な221系で天王寺まで乗車し、大阪環状線の乗り換えて大阪に向かい、さらに大阪からJR京都線に乗り換えて新大阪に向かいます。
新大阪駅構内のエキマルシェでもサイコロきっぷ特典が受けられるようになっていたので、「逢酒場 ちろり」で晩ごはんです。
![](https://assets.st-note.com/img/1687178097498-eFwcKKNcPg.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1687178151742-TF9WkfkDXk.jpg?width=800)
おでんやとん平焼きと日本酒をいただきました。
どれもおいしかった・・・
特におでんと日本酒の組み合わせが最高でした。
冷酒が熱いおでんに合うんですよねぇ。
お手軽にお酒とおいしいつまみが楽しめ、大当たりの店でした。
岡山駅にもこんな感じで一品料理とお酒を出してくれるお店があったのですが、なくなってしまいました。
残念です。
2500円くらい飲み食いしましたが、サイコロきっぷの特典やJR西日本のポイント「WESTERポイント」で2000円くらいになりました。
やっぱりJR西日本なんだよなあ。
お腹も膨れていい感じに酔ってきたところで、新幹線に乗ります。
海の徳で優勝! pic.twitter.com/klC9Uv6cfF
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
帰りののぞみはN700Sでした。
普通車でもリクライニングするときに座面が沈んで快適なんですよね~
さらに今年7月で廃止になる「AMBITIOUS JAPAN!」の車内チャイムが流れるJR東海所属の編成です。
AMBITIOUS JAPAN! pic.twitter.com/du1dXMU1iu
— わちゅごなどぅー (@you_okeihan1020) May 26, 2023
金曜の夜の下り定期のぞみだったので、お客さんはたくさん乗っていましたが、快適に過ごすことができました。
やっぱりN700Sしか勝たんな!
うとうとしたり、車内チャイムを撮ったりしていたら岡山に到着です。
お疲れさまでした。
おわりに
これで前編後編に分けてお送りしてきた「サイコロきっぷで奈良に行った話」は終わりです。
はじめての旅行記なので、分かりにくいところ、面白くないところ等様々あるかとは思いますが、多くの方に見ていただき、そしてサイコロきっぷでお出かけして楽しい思い出を作っていただけたらと思います。
十津川村というなかなかいかないディープな奈良を見に行くきっかけとなったサイコロきっぷには感謝ですw
サイコロきっぷは令和5(2023)年7月12日まで発売なので、ぜひ、エントリーしてみてください!
それでは、またお会いしましょう。
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