国家資格キャリアコンサルタント試験に合格しました。

キャリアコンサルティング協議会での第26回国家資格キャリアコンサルタント試験に合格しました。

左は第25回試験結果(学科合格・実技不合格)、右は第26回試験結果(実技合格)

国家資格キャリアコンサルタントは、弁護士、税理士、司法書士、社労士、公認会計士等々、いわゆる士業といわれる国家資格ほどの難関資格ではありません。ですが、資格取得にあたっては、一定のキャリア理論やカウンセリング理論に関する知識や知見、主に最近の労働市場に対する知識、そして傾聴と人と向き合う技能や姿勢が問われ、先のキャリアコンサルティング技能士2級や、最難関の技能士1級のベースとなる国家資格です。

受験資格を得るために高額の厚生労働省認定養成講座を受講し、2024年3月に初の受験(学科と実技)に臨みましたが、学科はかろうじて合格も、残念ながら実技で涙をのみました。しかし、この度7月のリベンジ再受験で実技をパスすることができ合格。合格結果をキャリアコンサルタント登録センターに登録申請しており、登録証が届く9月末には晴れてキャリアコンサルタントを名乗ることができます。無資格者だった私にとっては大変うれしく、名誉なことでもあり、その名に恥じないようにしていかなくてはならんと気も引き締まる思いです。

実は私がここで綴りたかったポイントは違う角度の話。

私は40年以上前に12歳~17歳までを、日本人ゼロだったアメリカ・オハイオ州・クリーブランドのローカルスクールで中高時代を過ごしたいわゆる帰国子女です。今でこそ帰国子女や留学経験者など珍しくもありませんが、当時はまだまだ認知度が低かった時代。私は5年間全く日本語学校に通っていなかったため、ロクに漢字も書けませんでしたし、怪しい日本語をしゃべる高校二年生として帰国。にもかかわらず、運よく「帰国子女枠」というシード権で高校受験もせず、論文と面接だけで割と名の知れた私立高校に入学することができました。そこから更に、大学受験も経験せず、エスカレーターで大学入学~卒業を果たし、日本のTeenager達が苦労する受験戦争を全く経験することなく、楽勝な学生人生を歩んできました。しかし、社会人になってからも、日本の中学課程をまるごとスキップし、受験戦争を経験してこなかったことは私の中でずっとずっと劣等感として残り続けていました。英語はペラペラで、性格は積極的なアメリカン。一見自信に満ち溢れた性格の奥底に、どうしても自身の自信を削ぐ、何かしらひっかかるものが常につきまとっていました。

このような背景から、恥ずかしながら国家資格キャリアコンサルタントの受験は私にとって人生で初の受験だったのですが、一発合格できず、浪人も経験した上での合格は、私の過去のうしろめたさをかき消してくれる苦くも誇らしい経験となったのでした。「挫折」って大事。苦労をしない世渡り上手だと、きっと人の思いの内をちゃんと受け入れられず、誠心誠意向き合えないような面があるように思います。普段私はボランティアで就活生の相談相手をしています。既に540名を超える全国の大学生たちと話をしてきました。どこか私の心の中で、受験経験がない自分にうしろめたさを感じていたのですが、ようやく私も世間の仲間入りができたように思えています。

時間もお金もかかった国家資格。そして、私の劣等感を少しやわらげてくれた国家資格受験経験と浪人経験。人と向き合い、傾聴し、クライエントの先々のキャリア形成と自分探しをお手伝いできる職業として、それが天職となるよう新しい一歩を踏み出したいと思います。

最後になりますが、合格された皆さん、おめでとうございます。
次回チャレンジされる皆さん、いい結果に結びつきますように。

#国家資格 #キャリアコンサルタント #傾聴 #合格  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?