見出し画像

内的家族システム療法(IFS)ってなんですか?

こんにちは。

日本初のIAOTRC認定*トラウマ回復コーチのEri Blueです。
(プロフィールはこちらから)

今海外で爆発的な人気になっている内的家族システム療法(IFS:Internal Family Systems)ってご存知ですか?

「私たちの中にパーツがいる?」
「それって身体のパーツ?」
「なんかの部品?」
「自分の中にパーツが沢山あるってそれって大丈夫?意味が分からない!」って人がほとんどかと思います。

私自身もIFSの本を読んでいて、消防士?マネージャー?エクザイル?セルフ?言葉が意味することはなんとなく理解出来ても、一体それがどういう感じで自分の中に存在するのか、長いこと全く点と点が線に繋がらなかったです。

(因みに私の大好きなフランク・アンダーソン先生は、パーツがどんな役割をするのか説明し教えてしまうことで、多くの人は自分の内側に意識を向けるのではなくて、頭で考えようとしてしまう。と毎回セミナーで仰っているので、この記事では各々のパーツの属性説明は割愛させていただきます。)

急いでパーツについてどうしても知りたい人は、下記本で学んでいただくこともできます。

本より映像の方が理解しやすい人は、こちらの映画をどうぞ!

IFSは、アナタの中に存在しているパーツたちの持っている良い意図に気づいてあげて、そのパーツとの関係性、信頼を構築していくパーツワークです。

例をあげると、社会から邪険に扱われがちな希死念慮。

だけど、この希死念慮をアナタに感じさせているパーツさん。実は、パーツさんが唯一知っている方法で、アナタが人間としての限界を超えて抱えきれなくなってきている苦しみや痛み、悲しみからアナタを必死になんとか助けようとしているだけ。

そして、実は「自殺=死ぬこと」って知らなかったりするんですよね。

希死念慮パーツさんが出てくる前に、セルフケアで対処できたり、自分がそれだけ追い詰められていることに気付けたり、休むことがちゃんと出来たら別に希死念慮パーツさんも仕事なんてしないでゆっくりとバケーションに出かけられたりするのですが・・・。

これまで、「自分を大切にする、自分をケアする」ってことを学んだり、経験することがないと、その選択肢があるんだってことさえ気付けないんですよね。(私も長い間そうでした)

そして、きっとIFS的な視点を持つ前だと、自分自身でも自分が今どれだけつらいのかってことに寄り添う前に、希死念慮パーツさんをめっちゃ非難したり、希死念慮パーツに乗っ取られたり。

子どもって無視されると、注目して欲しいって悪いことしたり、声を出したりしますよね!それこそTronick先生のStill Face Experimentそのもの!

動画は1:05ぐらいから見るとお母さんが無表情で反応してくれない時に、子どもがどんな反応をするのか見えます。ただ、機能不全家族、ネグレクト、感情に寄り添ってもらう経験が少ない環境で育った人はこの動画をみるとトリガーされる可能性があるのでご注意ください。(動画はこちらから)

これ実は、パーツさんも同じなのです!

IFSでは、自分の内側に意識を向けて、身体でパーツさんを感じ、そしてパーツさんの持っている良い意図を知り、一緒に協力してパーツさんが24時間365日働き詰めになっている状態を、リラックスしたり、たまにお仕事をお休みしたり、今のお仕事から引退したりできるような道を信頼関係を築いて
いくことを先ずは目指していきます。

大切なことは、パーツさんを自分の中から消してしまおうとしたり、邪険に扱ったりするのではなく、パーツさんに寄り添って、先ずは話を聞いてあげること。

是非、今度トリガーされるようなことがあったり、パニックに陥った時は、先ずはその身体感覚や感情に自分自身が寄り添ってあげることで、自分の内側の感覚がどのように変わったのか味わってみてくださいね。

では、また!

Eri Blue  (エリ ブルー)
自分はぐくみ塾 塾長/Dr Blue Coaching 代表
1983年生まれ。イタリア・ミラノ大学大学院卒(生化学博士)。管理栄養士。日本初IAOTRC認定トラウマ回復コーチ。外資系企業勤務を経て独立。ACEスコア7のACEサバイバー。名著「身体はトラウマを記録する」の著者ベッセル・ヴァン・デア・コーク先生主催のTraumatic Stress Studies(トラウマストレス研究)、IFS (内的家族システム療法)、NVC(非暴力的コミュニケーション)での学び、及び自身の経験を通して「ACEサバイバーに希望の光」を灯す為に活動。

詳しいプロフィールはこちらから

ACE(逆境的小児期体験)についてはこちらから



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?