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結果に於いては日記(2023年11月12日)

昨日は山登りにいっていたので日記はお休み。
今日は生憎の雨模様。先週後半も雨で洗濯物があまり消化できず、そこに登山もしてしまって洗い物を増やしたので、ちょっと憂鬱です。しっかり「あとあと」のことを考えてこなして見せてこその円滑な趣味よね。

最近映画「ソー ラブ&サンダー」と「フューリー」を見ました。

推しの、というか感情移入最大にしてしまうアイアンマンがいなくなってしまってからというもののマーベルは卒業…というかつらくてエンドゲームを消化しきれてなかったんですが(公開当時映画館で見て抜け殻になった女)

スパイダーマンの映画のおかげでトニーを失った気持ちを一緒に落ち着けて行けたり、時間が少し癒してくれたおかげもあって、最近またマーベルをみています。

かたや「フューリー」の方は第二次大戦期のアメリカ戦車隊の話なのですが、両方見たからこそ映画には「テーマ」が必要なんだなと感じました。映画としての作りはフューリーの方が良かった。シンプルな「成長譚」。シナリオが真っすぐでひねりもなく、わかりやすかった。それってすごく、とてつもなく大事だし、案外作るの難しいと思うんですよね。

戦争は悲惨、けれど受け入れて、対応していかなければこちらがやられる、いつかは平和にはなる、けれど今は大勢犠牲がでる。その中で人を殺める事も傷つける事もしたくない青年が兵士になっていくさまを映画にした…という、超ドシンプルなシナリオ。だけれど同じ戦車に乗る仲間の人間さと、狂気と、信仰と、色々な味付けで簡潔に仕上げてくる。
特に特別な、ひねりのある、こしゃくなお涙頂戴もなにもなし。けれどブラックホークダウンとかプライベートライアンくらい重くなく、ガルパンをみるよりかは重いくらいで見る事ができる。

(泥まみれの履帯、駆動輪とかを見るのが好きなので映像としても良き映画でした)

しかも最後は大隊を戦車一台で止める、という少年心にくる展開。
美学があり、例えるなら三国志最後の五虎大将軍がどんどん亡くなるあの寂しさにも似た感情を味わいながらのラスト。

教材のような作りの映画だった。

それに途中で「謝罪」をするシーンがあるんだけど、「そういうの入れるんだ!」と思ってびっくりした。裏があるかと思ったけどないんだもんな、普通に悪いことをしちゃったからあとでちゃんと謝ったんだよな。しかもそんな重要じゃないキャラなのによ。あれはああいう乱暴キャラなんだからそういうことしてもいいし、視聴者もそういうこともあるよなって納得して「無」だったのに、ちゃんと謝るんだ!と思ったし謝るシーンちゃんと入れるんだ!思ったより大事に丁寧に作ってる!!と驚いてしまった。
作品への愛というか、キャラクターへの愛を感じたのだ。
多分作った人が作品とかテーマじゃなく、一番にそれぞれのキャラクターがめちゃくちゃ好きなんだなと思った。


しかし、「ソー」ですよ。
「ラブ&サンダー」はそれからするとテーマなくないですか?!?!

何を一番に伝えたかった?味付け色んなものぶっこみすぎよ。
あれもこれも美味しいよ!っていわれてもメインどれ!?!??

ギャグもあって全然いいし、めちゃくちゃ笑えるシーンもあったんだけどしめるところは、しっかりしめてほしかった。
ソーをバカにするならもっと「世界より神よりジェーン」を取ろうとして、でもそれは間違いだと気づく成長譚にできればよかったんじゃないかなと思いました。君ならどう作るかを考えながら作品を見ろっていうのは私の恩師の口癖なんだけれど、今回の話はどう作るかを考えながらしか見てなかった。

神なのだから人間の価値観とは違うのだから、人間からしたら突飛な事を乱暴に通そうとするとか、けれど病に侵された愛する人だけはどうにもできないことで本当の無力を知るとか、全体を通す芯が無い映画。

自分の気持ちくらい自分の言葉でしっかりくちにしなさいよ、と例の「最悪になりたい」のところでイライラしてしまった。
好きな男は賢い方がいい。私がジェーンだったらあのシーンで(あー、こういうとこ嫌だったのよね)ってこれまでの積み重ねを思い出しそうなのに。
死の瀬戸際ですからね、すがる相手が欲しかったのかも知れませんけれど…(いやそういう描写はなかったわよ)

あとこれは今作に限らないけれど、相変わらず多様性も押し付けられてて困る。わたしは女だけど、強い男が見たいし、「女は黙ってろ」とか言われたい割と前時代的な感覚をもってる。
女はすべからく自立し、男とは交わらずそれより高位な存在、みたいな感じがさいきん疲れます。男は立てて生きていこうぜ。だって旦那さんが世界一だし、わたしの人生のパートナーであり尽くす相手であり、尽くしてくれる相手なのに、なんか異性や異種をバカにする描写ばかりで嫌になってしまう。

多様性というなら男をたてる感情もなくさず認めていて欲しい。
なんでも平等にはならなくていいと思うんだけどなぁ…映画もビクビクしながら作ってるのが見えてしまって純粋に楽しめないですね。

要するに、スターウォーズ新三部作は好きじゃないってこと。
キャラクターとして余りに不憫すぎますがカイロ・レンは推しです。

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