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新宿は、お茶をするには向いていない

学生時代の地元の友人が東京に来るというので、おなじく東京に住んでいる友人と3人で会うことになった。

東京に来ると声をかけてくれた子と会うのはべつの共通の友人の、一年半前の結婚式ぶりだった。

新宿駅で待ち合わせをした彼女はもうひとりの友人が到着するまでのごみごみとした喧騒のなかでさらりと、そういえば結婚したよ〜んと言った。
そう言われてからから左手の薬指には指輪がはめられていることに気づく。

めでたく3人集合し、お茶をするべく歩き出す。
友人がブックマークしてくれたいくつかの喫茶店をまわるも、すべてものすごく並んでいたり、【本日は予約のお客様のみです】という看板がかかっていたり、とにかくお店に入れない。

数年前におなじような経験をしてからずいぶん長いこと新宿でのお茶を避けていたことを思い出した。
新宿三丁目をカフェという文字を血眼で探しながら、昼から飲める店ならどこもさっと入れそうなのになあなどと思う。

けっきょくほとんど1時間ほどうろうろしてやっと入れたお店でケーキを注文する。
ケーキを食べるのが久しぶりだ(ふだんお酒とつまみばかりなので)と話すと、友達におどろかれ、そうだよな、お酒じゃなくてケーキ、食べるんだよな…と思った。

久しぶりにともだちと3人でお酒も飲まず3人でお茶、夕方には解散して、それがとても健全でたまにはお酒でなくケーキにしよう、と思う。
せっかく健全でいられたので健全ついでに一日お酒を飲まなかった。そういう日も大切だ。

なんの話か忘れちゃった。
とりあえず、新宿はお茶をするには向いていない(土日はとくに)、ということを再確認した1日だった。


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