番外編【経営用語の定義】
会社をつくるときには根幹となる理念が大切だとよく言います。しかし調べていくと似て非なる言葉がいろいろと出てきます。
ここでは【①経営理念】【②スローガン】【③行動指針】【④経営方針】についてまとめていきます。
なお、どの言葉も個人の考え方によりニュアンスが異なってくるため、筆者が納得した内容でまとめていきます。
①経営理念
会社の存在意義。使命や天命といわれるもの。これを実現するために我が社は存在する。ミッションとも。社是とも。
②スローガン
経営理念を覚えやすい言葉でまとめたもの。こんな会社になろう、こんな人間集団になろうという意気込み。ビジョンとも。
③行動指針
経営理念やスローガンで定めた想いを実現するために従業員へ求める行動のあり方。バリューとも。社訓とも。
④経営方針
今年の目標。経営理念に沿っており、それを実現するために定める短期的な目標。
ドラッカーの中では①②③の頭文字を取ってMVVというようです。
このMVVには順番があり、大企業と中小企業では異なります。
社会的存在意義の大きい大企業ではM→V→Vとなり、①使命を全うするために②どうしていきたいかとなります。
一方、中小企業ではV→M→Mとなり、①こんな会社をつくろう!から始まり、②それは社会的にこんな意義・役割があるとなります。
③行動指針は社長から従業員に向けてのメッセージで、こんな行動をしてくれると助かるわ、という内容を対外的に示したものです。また、社長自身への戒めという内容も含まれます。
④経営方針は、短期目標です。「いい会社にする」でも「互いに想いやる」でも何でも良いのですが、経営理念を実現するための基礎となる部分です。そもそも論になりますが、①経営理念を、明るい社会に貢献する。なのに従業員に笑顔がなければ明るい社会にはなりません。という話です。
以上、自分用まとめを兼ねて。