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ドイツのWeimar地方裁判所は、学校での子供のマスク着用、社会的距離、および大量コロナ検査を禁止


 2021年4月8日ドイツのWeimar地方裁判所(家庭裁判所)は、現地の2つの学校での子供のマスク着用、社会的距離、および大量コロナ検査を即時に禁止するという判決を下した

 まず、判決の要旨は以下の通りである。

・マスクと社会的距離は、子供の身体的、精神的、教育的、および心理社会的発育に有害である
・PCR検査は、コロナ感染の判定に不適切である
・無症状者(健康な人)に対する大量検査は、メリットよりデメリットの方が大きい

“The directors and teachers of the schools for children A, born on … and B, born on …, namely the state regular school X, Weimar, and the state primary school Y, Weimar, as well as the superiors of the school management are prohibited for these and to order or prescribe the following for all other children and pupils taught at these schools:

1. to wear face masks of all kinds in class and on the school premises, in particular mouth and nose covers, so-called qualified masks (surgical mask or FFP2 mask) or others,

2. to maintain minimum distances between each other or to other people that go beyond what was known before 2020,

3. to take part in rapid tests to determine the SARS-CoV-2 virus. “


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↑に本件の詳細が記載されていたので、概要を説明しよう。

 この訴訟は、ドイツ民法典に基づくいわゆる児童保護手続きで、母親が14歳と8歳の息子のために地方裁判所(家庭裁判所)に申し立てたものである。母親は、感染対策により、何のメリットもなく身体的、精神的、教育的に子供が害を受けており、さらに、感染対策が法律、憲法、国際条約に定められた子供とその親の数多くの権利を侵害すると主張した。

 裁判所は、事実および法律上の状況を検討し、報告書を評価した。その結果、裁判所は、感染対策が子供の身体的、精神的または心理的な幸福に対する現在のリスクを認定し、感染対策が続けられれば、ほぼ確実に子供達に大きな被害が及ぼされることが合理的に予見されると判断した。

 記事の冒頭の内容については字幕大王さんが日本語を作っているので確認しておこう。↓


  今回の判決文は170頁を超える長いものであるが、裁判官は、マスク等の感染対策に意味がなく悪影響が大きいという専門家の詳細な見解をほぼ全面的に認めている。このような専門家の見解に基づく判決文に目を通すことも非常にためになる。今回はマスクについて、気になった裁判所の判断を確認してみよう。

・専門家(カプスタイン教授)によれば、マスクに関する世界各国で得られたデータを全て評価すると、「健康な人が公共の場でマスクをすることの有効性は、科学的な根拠(エビデンス)に裏付けられていない」。

・「他人を守る」、「無症状感染」などという主張には科学的な事実の根拠がない。

・WHOは、公共の場でのマスク着用を推奨しているが、その効果には科学的研究に基づいたエビデンスがないとも言っている。それどころか、現在入手可能な全ての科学的エビデンスからは、マスクが感染の発生率に影響を与えないことが示唆される。

・マスクは役に立たないだけでなく、危険である。専門家が説明するように、マスクは正しく装着しないと原則として効果がない。マスクは触ると汚染のリスクになる。しかし、マスクは国民に正しく着用されておらず、着用者が手でマスクを触ることが非常に多い。このことは、テレビに映る政治家の姿を見ても分かる。国民はマスクの正しい使い方を知らされておらず、手の洗い方や効果的な手の消毒方法も説明されていない。さらに、なぜ手を衛生的にすること重要であるのか、手で目や鼻、口を触らないように気をつけなければならないことも説明されていない。ただマスクをすればよいという状況が放置されている。感染リスクは、マスクを着用しても軽減されないばかりか、マスクの不適切な取り扱いによって増加する。専門家は鑑定書の中で、人々のマスクの適切な取り扱いを実現することは「非現実的」であることのみならず、マスクの不適切な取り扱いによって感染症のリスクが増大することを詳細に述べている。

・マスクを着用していなくても学校で感染が発生することは極めて稀である。子供達の感染者数の増加は、子供達の検査数が大幅に増加したことに起因する可能性が高い。

・マスクにより小さなメリットがあったとしても、そのメリットは、子供達の身体的、心理的、社会的な幸福に関して起こりうる数多くの弊害によって打ち消される。

・様々な種類のマスクがコロナの感染リスクを無くしたり大幅に減らしたりというエビデンスはない。このことは、子供や若者を含む全ての年齢層の人々だけではなく、無症状の人、発症前の人、症状のある人にも当てはまる。

・それどころか、マスク着用時の手と顔の接触回数が増えることで、病原体に接触したり、他の人と接触したりするリスクがむしろ高まる可能性がある。一般の人々にとっては、公共の場でも個人的な場でも、マスクの着用(またはその他の感染対策)によって感染のリスクを低減できることはない。

・学校の子供達にマスクや社会的距離を強制することにより、子供達の身体的、精神的、教育的、および心理社会的発育に有害となるが、それにより、子供達の健康を守ることにも、他人を守ることにも全くならない。学校を主体として、コロナの感染が拡大することはない。

・1件の感染を防ぐために10万人の生徒がマスクの弊害を被る。


判決文原文


判決文英訳


 マスクについての裁判所の判断を一言で表現すると、

「マスクは役に立たないだけでなく、危険だ」

ということである。

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総括:

 世界では、一般的には、多くのメディアがマスクの着用を含め、感染対策に効果があると報道しているのに、裁判所の法廷では、感染対策に効果がないという結論になる。最後にその理由を説明しておこう。

 感染対策を推奨するメディアや政治家、さらに、感染症等の専門家を名乗っている人達は、今までずっと科学的な議論を避け、世界のトップ専門家の不都合な見解を検閲し、言論の自由を奪い、反対意見を排除することによってあくまでも自分達の主張がメインストリームであるかのようにみせかけるという、安易な対応を行ってきた。


 要するに、感染対策に科学的な根拠などはありはしない。感染対策を推奨する側は、自分達が主流の考え方だと論じるだけで、基本的に何ら科学的な主張を展開することができない。何らかの主張を行ったとしても、結果ありきの実験や単なる伝聞に基づく主張なので、まるで説得力がない。訴訟においてまともな反論ができないのである。

 覚えておこう。裁判では「検閲はできない」。

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いつも読んでいただき、ありがとうございます。なんとか続けていければと思っています。