ミニPC+NASのSkyBarium R3 AMD Ryzen 5 5500Uをホームサーバーにしました

モデル名が分かりにくいですがケースにR3と書かれていたのでR3ということにしておきます。
公式サイト↓
http://www.tbamd.com/pro_53585160.html

8GBモデルでしたがタイムセール+クーポンで3万円割れと安く売られていたので反射的に購入してしまいました。

このモデルはミニPC+NASみたいなコンセプトのようです。
2.5GbEが2つ付いているのでルーターや仮想化基盤にも使えそうです。

メモリを一番安かったのを購入して64GBにしました


■雑感

NAS向けのミニPCなのでちょっと大きめのサイズです。小型の空気清浄機のような見た目をしてます。

ACアダプタ(100W)がついていますがUSB Type-CのPD給電100Wでも動きました。
ワットチェッカーで見てたらアイドル時は5-15W程度、負荷をかけて45W程度な感じでした。HDDを載せると一台毎に10Wくらいプラスされる感じだと思います。
思ったより省エネですね。
ディスプレイ側に給電機能があればType-Cケーブル一本でそのままデスクトップ機として使えそうですね。

Windows11 Homeがプリインストールされていましたがライセンスも問題なさそうでした。
ノート用のCPUで普通のアプリを使う分にはサクサクでゲームも軽めのゲームくらいなら出来そうな感じです。

内部へのアクセスはネジを10本外す必要があるので結構面倒です。
3.5インチドライブの入れ替えなら上の蓋を開けるだけなので簡単です。

アイドル時の動作音は静かです。

◉CPU

Ryzen 5 5500Uが乗っています。
このCPUはZEN2世代のCPUです。
6コア12スレッドで結構速いCPUです。
発熱が大きいCPUなので省エネ設定で動作クロックにリミッターをかけたほうがいいと思います。
熱がこもると結構大きな音がします(負荷をかけた状態で上の穴を塞いでみました)。

注意点としてはこのCPUは最近脆弱性があるみたいですね。
普通のメーカならマザーボードのBIOSアップデートで対応されると思いますが、中華PCなのでアップデートはあったらラッキーくらいに考えておくといいです。


◉メモリ

DDR4 3200MHz SODIMMが二枚付けられます。
最大64GBまで載せられます。

付属のはASint製でした。

◉SATA

二つ付けられます。
HDDを載せても良いですがSSDでも良いです。

HDDを載せると内部の空間が埋まるので熱がこもる可能性があります。

◉NVMe

二枚付けられます。
PCIe Gen3 x4
内部に余裕がないのでヒートシンクをつけるとhddと干渉します。
裏面のヒートシンクはマザーボードと干渉しますのでできれば片面実装のNVMeが良いです。

付属のはASint製でした。

一般的にミニPCは熱がこもりやすいので熱が出るNVMeは避けたほうがよいです。
熱がでにくいNVMeもあるので以下のページもどうぞ。


◉LAN

2.5GbEが二つあります。
I226-Vと言うインテル製のチップです。

ちょっと曰く付きのチップです。
CAT7やCAT8等のケーブルを使うと相性問題にあたる可能性があります。

2.5GbEがよくわからない場合は以下のページもどうぞ。


◉無線LAN

Realtek RTL8852BE
Wi-Fi 6E
Bluetooth5.2

Wi-Fi6Eですがバンド幅は80MHz幅のようです。
実測400~600Mbpsくらいでる感じですかね。

製品のHPみるとintel AX200が入っているという情報もあったのですが違うものが入ってました。ガチャですかね。
技適は?です。自分はサーバー用途なので外しちゃってます。

◉外部IF

USB2.0 x2
USB3.0 x2
USB3.2 Type-C x1
microSDXC x1

◉ディスプレイ

HDMI x1
DP x1
USB Type-C x1

トリプルディスプレイができるようです。

■使い道

衝動買いで買ってしまったので特にまだ考えてないのですが

OSはProxmoxで仮想化基盤にしようと思います。
NVMeが一個空いてるのでここからPCIeを引き出してPT3を繋げて録画サーバーにでもしようかと思ってます。

なにげにこのPCはケースがプラスチックなので加工が楽なんですよね
上部の蓋も格子状なのでそれをニッパーで一本切ればケーブル一本通せますし。

◉M.2からPCIeの引き出し

結論からいうとPT3を使うときはUSBケーブルを使ったタイプは使えません。

M.2からPCIeを引き出す場合の注意点としては引き出せる電圧です。
M.2は3.3Vが供給されますが、12Vは外部から供給する必要があります。
よくみかけるUSBケーブルタイプで引き出すタイプは3.3Vが供給されない場合が多いです。12Vを外部から供給すれば大体は大丈夫なのですが
PT3は12Vだけだと動かないみたいですね。なのでPT3を使うならフラットケーブルのやつにしましょう。PT3は3.3Vだけで動くようなので外部供給は必要ないようです。

USBケーブルを使ったものは取り回し(コネクタが小さい)が便利なのですがデメリットがあります。

  • 3.3Vが供給されない

  • PCIeの接続がx1に限定される(m.2はx4)

PCIeGen3の10GbENICを挿す場合は8GbEまでしか出ないです。


フラットケーブルを使ったものはコネクタが取り外せなかったり取り回しが悪いですがスペックが良いです。

  • 3.3Vが供給される(供給されない製品もあります。m.2側の3.3Vが結線されているか、基盤に3.3Vと書いてあるかどうかが見極めポイント)

  • PCIeの接続がx4まで出来る製品もある(x1のものもあります)



直結タイプも売っているが別途延長ケーブルを用意しないと使いにくそう


スロットに何を挿したいのか考えて選びましょう

  • 10GbE(どれでも大体動く)

  • PT3(USBタイプはNG)

  • グラボ(外部にATX電源が必須)

  • サウンドカード(いまどき使う人がいるかどうかは謎だが)

  • RAIDカード(?)

ちなみに外部12V電源にSATAケーブルから供給できるものもあるので試しにUSB経由でSATA変換出来るケーブルを電源として繋いでみましたが動かなかったですね。。。外部から電源を取るならATX電源が必要になりそう。


地デジだけでいいならPT3とか使わないでUSBのやつにすればいらぬ苦労もなさそう。


◉Proxmoxの安定性

Proxmox8.0.4を入れましたがかなり安定してますね。
2.5GbEのドライバも標準で入りますし。
一週間つけっぱなしで動かしてますが特にLAN周りも不安定になることもなく問題ないです。負荷のかかるサーバーは動かしてないですがアイドル時は常時7W程度なので省エネでなかなか良いと思います。


◉安鯖の引退

なかなか条件が揃わず録画サーバーのために10年前の古い安鯖+VMWAREを使っていたのでこれを機に引退させます。

この当時の構成と変えててグラボは外してメモリを最大まで増設(32GB)、HDDレスにしてNVMeを搭載。
アイドル時35~40W程度なので性能が上がって消費電力は1/5以下です。
スレッド数は減ってます(16 -> 12)がメモリは倍(32 -> 64)です。

富士通の安鯖は10年使ってもまったく壊れる気配はないのだけど
中華のミニPCはどのくらい持つか。
昔使っていたHystouのゴツい全身ヒートシンクのファンレス中華ミニPCは二年くらいで壊れました。
駆動部分ゼロでLEDすらつかなくなったので電源まわりなんだろうけど。

安鯖でホームサーバーを作る時代も富士通のprimergy tx1310 m3を最後に終わってしまったしこれからはミニPCで工夫しながら作ってく時代ですかね。

しかし中華ミニPC、昔の安鯖時代と予算が変わってなくて良い。

◉録画ソフトウェア

だいぶ前にwindows構成からlinux構成に切り替えていたのですがmirakurunがいいですね。

https://github.com/Chinachu/Mirakurun

android tvからkodiやiptv経由でストリームでテレビ見れるし、windowsからもこれまで通りTVTESTが使える、普段使いに特に不満はない。
番組表もブラウザで見れるし、そこから録画予約もできる。

そもそも最近は録画もほとんどしないし、テレビもみないのでたまに使うくらいしか使ってない。

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