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シンガポールで開催されたEdTech Asia2019に参加した様子を箇条書きでまとめました

2019年8月1日と2日に渡ってシンガポールで開催された、EdTech Asia Summit 2019に参加してきたので教育業界に興味がある人向けに参加レポートを残したいと思います。

EdTech Asiaのイベントの詳細やアジェンダは公式サイトから見てください。

※箇条書きの雑なまとめになってしまいますので、気になる部分があればコメントやTwitterのDMで質問してもらえたらと思います。またイベントはすべて英語だったため完全に理解できてないことをご理解ください(筆者の英語レベルはTOEIC875点程度)。そもそも誰が書いてるの?と思った方はプロフィールを見てください。

イベント会場の雰囲気

まずは海外で開催されているカンファレンスがどのような雰囲気がわからない人もいるかと思うので、写真で雰囲気をお伝えします。

セッションは3会場に分けて行われておりました。メインフロアにランチが出ますので、セッションを聞かずに立ち話している人もいます。2枚目の写真がメイン会場となります。お気づきかと思いますが、メイン会場の参加者が少なくて大丈夫かなと心配になりました(きっとエアコンが効きすぎて寒かったせいでしょう)。

前提のお断り

まとめている内容は、スピーカーが話していたことと、私が個人的に感じたこととが入り混じっています。内容もうまくセッションごとにグルーピングできていないので、なんのことを指しているのかわからなかったら気軽にコメントください。

箇条書きイベントレポート

今回のイベントはアジアを中心としているので、アジア人の参加者がほとんどです。圧倒的に中国人が多く、インドも多いなと感じました。その他はタイ、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア、日本、欧米などからの参加者がいました。

・グローバルサービスつくらないと業界をディスラプトできない
・ローカライズがかなり求められる教育分野でどうグローバルサービスを作れるか
・ローカライズがとても難しいので海外展開する場合は、現地パートナーと手を組むのがよい
・グローバルパートナーを見つけるにはこのようなカンファレンスは有効的かも
・いかにユーザーデータを集めて、それを分析し、理想的なUXを描けるかでしかない
・テクノロジーによってカリキュラムの変化が早くなっている
・教員免許もオンラインで取れるようになるとよい
・ビービットの藤井さんと尾原さん共著の「アフターデジタル」で出てくるOMOの話が当たり前に出てくる
・中国ではアフタースクールマーケットがでかい
・アジアでは中国とインドのプレゼンスが強い
・日本はプレイヤーもマーケットもプレゼンスを感じない
・オンライン/オフラインクラスを分けて考えるのでなく、境目をなくしていく考えを持つべき
・中国では何かが始まるときにすぐにwechatグループが作られる
・オンラインティーチャーとオフラインティーチャーの違いは、「価格・質の均一・レコーディング・生徒の解釈をデータ化・教育のパーソナライゼーション」
・パーソナライゼーションは教育業界でもバズワード
・つまりデータを活用すると一人ひとりに最適な教育を提供できる
・あえてオンラインとオフラインを分けていうと、まだまだオフラインがオンラインに変わるのは3年から5年はかかるのはないか by 中国企業スピーカー
・子供の教育と大人の教育は分けて考えたほうがよいが、基本的に重要なことは同じ
・教育で通じて得るべき必要なスキル例:コミュニケーション能力がとにかく大事。コンテキスト理解。クリエイティビティ、アントレプレナーシップ、デジタルスキル、マインドセット、リーダーシップ、エンパシー、クリティカルシンキング、ソフトラーニングなどなど
・睡眠は学習にも大切
・スポーツと一緒で勉強もオーバートレーニングしてはよくない
・インドでEdTech業界攻めるなら絶対BtoBが良い
・BtoCはマネタイズがなかなか難しい ※インド問わず
・シンガポールはCACが高すぎてBtoCはかなり厳しい
・ただBtoCでもライセンス取れるならあり
・中国ではサービスのフィードバックがないということはサービスへの期待がないということと解釈する
・カンボジアではまだまだ大学も紙ベースなので、ペーパレスの導入のハードルが高い
・日本の教育系民間企業は文科省でなく経産省傘下になる
・2年前にEdTechチームが経産省に出来たばかりで海外の企業と日本の学校をコラボするパイロットプロジェクトをガンガンやりたい by経産省の方
・日本(日本語)マーケットが海外からしたら情報もクローズド(英語ない)で謎のベールに包まれていそう
・そのため、民間企業だけでなく政府から海外のカンファレンスに参加してプレゼンス上げることも大切
・海外の人は日本のマーケットに興味ないのでなく、未知過ぎて後回しになっている
・日本の経産省の方の話(英語)に対する質問はとても多かった=関心は高い
・シンガポールコミュニティ自体がダイバーシティなのが強い
・バングラデシュは郊外に学校が多く、ネットが遅い、パソコンが一つのクラスに一つしかないのが現状
・EdTech "Asia"なのに、日本人スピーカーがほぼいないのには危機を感じた
・当たり前のように払っている教育費をどうにかできると、結婚観や子育ての価値観も変わりそう
・基礎学習をオンラインでまかなえるとなると、学校はなんのために存在するのかが今後の議題となりそう
・参加企業のプロダクトやスピーカーの話を聞いていて、「もう日本は遅れすぎて無理や、オワコンという感じではなかった」
・ただ、日本人のランゲージバリアが大きすぎて、自分たちで勝手に壁を高くしてしまっている気がする
・逆にランゲージバリアを乗り越えられれば日本企業も世界に通用すると思う
・しかしそれを越えられなければ世界から置いていかれる一方
・今までずっと大きな変化が起きていなかった教育のあり方が大きく変わろうとしているすごい変化の時代に差し掛かっている

海外のカンファレンスに参加してみて

そもそも今回シンガポールまで行って当イベントに参加した目的として「世界のビジネスプレイヤーを肌で感じたかった」というのがあります。やはり日本にいたら手に入らない経験や情報があるので、機会があればこのような海外のカンファレンスに参加することをオススメします。ただ基本的にすべて英語になりますので、それなりの覚悟を持って臨んだほうが良いと思います。EdTech Asia Summitは毎年1回開催されているようです。場所は毎年変わっており、2020年も開催されるようですが、まだ場所は決まっていないようです。気になる人は定期的に公式サイト公式Twitterをフォローしておくとよいでしょう。

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