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ひとり問う 2

堅苦しすぎないか?

 起きて朝食を食べた私は、昨夜に書いたエッセイを読み直した。まず、思ったより堅苦しい文章のくせになかなか理解に一拍置くような文章だと思えた。なかなかに活字から離れていたために、そういった能力の低下があるのだろう。
 思考は私にとって何よりも大切なものである。人間は考える葦であるとも言っていた人もいるほどだ。
 私はこの頃に自分の頭が悪くなったような気がしてならない。というよりも、率直に言えば馬鹿になっている。
 思考が浅いところでとぐろを巻いて眠り始めて、本能が身体を突き動かす。そうやって、女を買ったり暴飲暴食をしてしまっていたわけだ。
 精神が不安定だったことも確かに認めるが、他にも体力の低下と思考力の低下は老人のそれを思わせるものだった。
 活字、知識は言うなれば私にとって理性の成長剤である。言葉によって思考をするならば、言葉なくして良質な思考は生まれないのだ。思考は性格を編み上げ、理性の土壌を育む。
 そして、ここまでそう愚駄愚駄と書き連ねて思う。


堅苦しいなぁ……。


 ということで、昨日に本を色々と買った。ブックオフは掘り出し物がなかなか多い。月の娯楽費一万円の内半分が消えたが仕方ない。
 まずは買ったものを羅列しよう。
「カウンセリング心理学入門」
「神秘学講義」
「家族心理学」
「一生折れない自信のつくり方」
「お仕えします!ドキドキ⭐︎忍法帖」
「完全版仏教「超」入門」
「知覚と認知」
「三国志 一の巻天狼の星」
「三国志 二の巻参旗の星」
「おた⭐︎こい~理想の彼女とイチャラブえっち~」
「〈ひとの〉現象学」
「人はなぜ「美しい」がわかるのか」
 ちなみに真っ先に読破したのは「お仕えします!ドキドキ忍法帖」である。こういう本ってそんなに読んだことないよなぁって思って買った本だ。脳内のショウペンハウエルが「悪書を読むくらいならいっそ読むな」と囁いていた。しかしながら、その一方で脳内の浅田彰先生が「カオスとコスモスの図はこうだ」とも講じてくれたのだエントロピーをあげる意味で買ったのだ。


 そんなに面白くなかったが。



 仏教に興味がある。
 なんとなく、人生は苦しみだからということを認めて自身の考えをまとめたブッタは親近感がある。ブッタの考えはインド特有の時間へのスタンスと書き物をしない文化によって正確には伝わってないらしいが。
 ーーそんなの関係ねえ!


 性愛についてたまに考える。
 死後の世界も。
 ニーチェとかパスカルのこととかも。なんなら、マルクスとかも。
 松屋のトマトハンバーグやトップバリューの塩ラーメンのことなんかも。
 そして、思う。


金欲しいなぁ……。

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