ブティックス (9272)の企業分析

ある投資家さんの企業分析ルールが素晴らしいので、そちらを参考に企業分析を行います。ソースは四季報とIRとなります。分析についての考え課は以下書籍を参考にしています。お勧めです。

企業情報

会社設立は2006年、上場は2018年。代表は新村祐三氏で49.4%の株式を保有する大株主でもある。事業は、展示会事業とM&A事業が主。時価総額は31.5億円。

ブティックスBS

ブティックスPL

成長性

業績を見ると、18.3月期の売上は1,333百万円で21.3月期は1,390百万円と成長性がややものたりないかなという印象です。できれば、売上が4年で2倍程度の企業が理想です。

割安性

割安さを「営業利益×10」と時価総額とで判断します。このロジックについては以下リンク参照。

21.3月期の営業利益は220百万円、つまり2.2億円でこれを10倍すると22億円です。現在の時価総額は31.5億円なので割安さはやや物足りないところ。

収益性

ROEは17.8%、ROAは10.3%と素晴らしい数値です。事業別の利益率を見ると、展示会事業は2021年3月期の見通しは10%、営業利益は6千万円と低いですが、M&A事業は同年52.2%、営業利益は2.7億円と非常に利益率の高い事業であることが分かります。

安全性

自己資本比率は51.0%と問題なく、有利子負債220百万円に対して現金1,051百万円、営業CFも201百万円と問題ない水準です。

まとめ

安全性と収益性は問題なしですが、成長性と割安性がイマイチという内容でした。ただ、質疑応答にもあった通り、展示会事業が従来とは異なるレベルの成長を予期させるコメントがあったこと、旺盛なM&A需要によって当初の計画以上の成長性を感じさせます。あとは株価がもう少し下がってくれたら買うのに、、、というところです。

オンライン展示会については会場等の制約がなく、且つ、新型コロナウイルスの影響でオンライン展示会に対する理解とニーズが急速に高まっていることから、従来とは異なるレベルの大幅な拡大を想定しております。 https://btix.jp/ir/img/answer_session20201112.pdf



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