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ミレーナ挿入記録

以前から同居人からミレーナを勧められていた。
ここ数年、いつの間にか出血量が増えてきた。挙げ句、初日は痛みとだるさで動けないこともあって、転職後のドタバタが落ち着いてから婦人科に行った。駅向こうの、口コミの良いところだった。
ミレーナ検討から実際に挿れて、初回の生理までを記録を付けていくことにする。

なお割りとがっつり生理の描写をするので「そんなもの興味ねぇよ」な人は読まずにスルーすることをおすすめする。

2022年5月、説明を受ける

生理痛が酷いことなどを相談しに婦人科に行ってみた。ミレーナが保険で行けるかどうかを相談してみると、ミレーナの概要と副作用、必ず挿れられるわけではないことについて説明を受ける。このとき、先生も真摯に説明してくれるし、看護師さんもとても良い人だった。
実は、数年前に銀座の婦人科に行ったときは雑にピルを勧められて、その時の先生がものすごく印象が悪かった。そのせいか若干警戒していたのだが、今回の先生はとても良かった。正直、人生でかなりトップレベルに好感をもてた。
なおこのあと6月に出張、裁判所、コロナ感染などを経て次の予約のことをすっぽり忘れてしまい、12月へと至る。半年以上放置してしまっていた。

2022年12月、本格的に検討

夏のドタバタを過ぎて秋の大型リリースを終えたころ、いいかげんに婦人科に行かなければ、と思い至ったのは会社の人間ドックで乳にしこりが見つかったときだった。(この後に結果的に乳がんではなさそう、という診断になっているが、実はけっこうビビった)
もしかするとこの重い生理痛も病気の可能性もある、と同居人に言われていた。なお同居人も子宮筋腫と卵巣捻転をやっている。どちらも手術のときは色々立ち会ったが、その時のことを思い出していた。早めに婦人科に行くべきだったと思いながら、仕事の合間をみて有休をとった。ついでに午後に乳のしこりを別の病院で検査してもらう予約もとった。

半年ぶりに行った婦人科で先生は「お、来たねぇ」と待ってくれていた。
・内診でミレーナを挿れられるかどうか
・子宮がんの疑いがないか、がん検診してから挿れるかどうかを決める
・ミレーナを挿れるのは生理期間中、終盤頃
この三点が要点だった。なお、挿れるタイミングが生理終盤頃というのは、確実に妊娠していないことを確認するためである。
その日のうちに内診をお願いする。以前にも会社の人間ドックで子宮頸がんだかなんだかの検診を受けているので診察台は気にならなかった。
子宮がん検診が猛烈に痛かったことと、先生が「なんか影みたいなのがあるねぇ」という発言以外は。

結果が二週間後、ということでその日は終わる。午前中に婦人科、午後にマンモグラフィとエコーを受けにまた別の病院に行くつもりで、ゆったりランチを取ろうと思っていたのだが久々の内診で下腹部痛がすごかった。あまりの痛さに慌てて近くのドラッグストアでカイロを調達するくらい痛かった。その日は一日中痛い痛いと呻いていた。呻きながらがん検診のセンターに向かう道すがら回したガチャで星5アイドルが出た。この後も痛いやつ(マンモ)くるけどがんばれよ、ってことかなと思った。
案の定マンモも痛かった。

その日は全身痛いことになりながら帰宅した。

2022年12月、検査結果が出る

きっちり2週間後、私はいそいそと検査結果を聞きに行った。有給消化もかねていたが、内診がないだけで多少は落ち着いていたが、結果的には何事もなく、子宮の影とやらも問題ないようだった。よかった。
ミレーナも問題なく挿れられるとのことで、今回は話だけ聞いて帰った。
次の生理の終盤は年末ぎりぎりで、残念ながら12月中には挿れられず、1月に挿れることになった。

2023年1月、ついにミレーナ挿れる

1月の生理期間が終わる頃を見計らって病院の予約と有休をとった。
先生に「挿れにきましたー」と伝えたら、「めちゃくちゃ痛いけどホントに挿れる?」って言われた。その場では「は、はい」と答えたが、じゃあ待合室で待っててね、と言われてから必死にTwitterでどのくらい痛かったかをめちゃくちゃ調べた。すごいビビらされた気がする。
内診台に上がってから先生に「痛いけどね、まぁ多分サクッと終わるからね」と言われた。慣れてるので上手いほうだと思うよ、とも。ちょっと安心したけど、「がん検診とどっちが痛いですか?」と聞くあたりはやっぱりビビってたと思う。

始まってから、なんか子宮の長さ?大きさを調べられた。6cmとか言ってた気がするけど、ビビらされてガチガチに緊張していたのでいまいちどういうことなのかは記憶にない。が、痛かったことだけは確かである。
終始先生がよく喋るし実況してくれるので、終わりが見えていたのがありがたかった。あと、人によっては痛みで挿入を断念するというのも聞いていたし、15分くらいかかるとも聞いていたが、そんなに時間がかからなかった。あとから聞いた話では2分くらいで終わったよ、とのこと。たしかにスムーズには終わった。
なお、病院によっては麻酔アリのところもあるらしいけど、私が行ったところは麻酔無しだった。とはいえ麻酔があったところで切れたらめちゃくちゃ痛かっただろうなと思う。

冷や汗出るようだったら言ってね、と言われていた。実際ちょっと嫌な汗かいたし、終始うめき声を挙げていた。痛すぎるのであらゆる推しのことを考えて気を紛らわせていたけど、痛いものは痛い。出産してるひとってすげぇなと心底思った。

挿れた直後のこと

挿入したあとは回復室と呼ばれる部屋のベッドに案内された。個室状態だったので遠慮なくスマホを出してツイッターを開いていた。真っ先に「いたい」とツイートして、それからはひたすら推しの画像をツイッターで眺めていた。痛みをなんとか紛らわせようとしていたが、ベッドから起き上がるのが辛かった。

20分くらいで回復室を出たが、全然痛みが引かなくて待合室のソファで休ませてもらった。あまりに痛みが酷くて若干吐きそうなくらいだったが、ちょうど昼休みに入る時間帯で他の患者さんもいない時間帯だったのは有り難かった。半時間くらい、呻きながら顔のいい推しの画像を漁っていた。
元気がないときは推しを眺めるに限る。

なお時々先生と看護師さんが様子を見に来ては話しかけてくれていた。ベッドに戻る?とか、スムーズに終わって良かったね、とか。先生が頻繁に来るのはちょっと面白かった。気さくないい先生である。

ちょっと痛みが引いてきたタイミングでお会計を済ませて帰路についた。痛みが凄すぎて、この日も全休とっておいて良かったと心底思った。家に帰る前に手持ちの痛み止めを飲んだが、帰ってきてベッドに潜り込んだ。結局ベッドの中でツイッターするしかなかった。

しばらくの流血

痛みは翌日まで続いたが、なんとか痛み止めで動けるようになっていた。
ミレーナを挿れた違和感などはまったくなくて、ただたださらっとした血液が少し出ていたがそれも3日くらいで終わった。
人によってはしばらく出続けると聞いていたが、その後はおりものが増えたくらいで、特になんの問題もなく過ごしていた。

2週間後に検診受けてね、と言われていたので行ってきたがずれもなく、特に何の問題もなく過ごしていた。人によってはずれたり抜けたりすることもあるらしいが、理想的な位置におさまってると言われていた。

2023年2月、ミレーナ痛について

その後は何の問題もなく、挿れたことすら忘れるかのような日々を過ごしていたが、2月中旬のある日、腰とお腹、それも下腹部に痛みを感じた。特に出血がないのだが、普段の生理痛とは異なる痛みだった。
普段の生理痛が鈍痛、というならば今回のはズキズキ痛むような感じだった。仕事中に痛みが強くなってきて、2時間ほど早めに上がった。
翌日も痛みがあったが痛み止めでなんとかしていたが、さらに翌日出血が始まった。始まってびっくりしたのだが、血液量が格段に少なかった。
多い日はタンポンとナプキンの併用するくらいだが、終わりかけくらいの血液量で、さらっとしているものがちょろっと出るくらいだった。
単純に出血量が減るだけでストレスが軽減されるので、そこだけは有り難かった。あと、そういえば生理前の偏頭痛が今回はなかった気がする。

出血が始まった翌日、以前から出かける用事があったので痛み止めを多めに持っておいた。で、驚いた。
出先で急激に痛み止めを貫通するレベルの痛みが発生し、脂汗をかきながらトイレに駆け込んだ。やはり量自体は多くないが、出ている血液の質が明らかに違っていた。今まで見たことのない感じだった。
汚い話で恐縮だがチョコレート状のもので、若干ビビった。血液というか、血の塊である。こんなの出るんか、とまじでビビった。

痛みが酷くて調べてみたところ、生理痛ではなく「ミレーナ痛」と呼ばれるものらしい。痛みの種類も違うし、なかなかに痛い。
次回検診で相談してみようと思う。
あと出血期間が長いのは短くなるんかなぁ。

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