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まねきケチャという長い夢を見ていた

四元壯（ミュージシャン）

2023年3月20日。
まねきケチャの初期メンバーである、
中川美優ちゃん、宮内凛ちゃん、松下玲緒菜ちゃんが、
グループを卒業しました。

今後もまねきケチャは新体制として続いていくけれど、
自分の中では何かひとつ、とても大きなものが消えてしまった感覚がしています。

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まねきケチャとの出会いは2017年11月。
ちょうどそのひと月前に、
おそらく今後も含めて、人生で一番だろうくらいの最悪な出来事があり、
すごく意気消沈していた時期でした。

今は伝説となった週プレ酒場というお店で、
dropというアイドルグループの、
三㟢みさとちゃん（現・みいらみさとちゃん）と、
滝口ひかりちゃんの卒業イベントのアコースティックを手伝い、
それをきっかけに
プロデューサーさんが、妹分のグループでもギターを弾いてくれと依頼してくれたのが最初の出会いでした。

本当に、人生どうしようかというどん底にいた時でしたが、
まねきケチャとの出会いで、ものすごく救われました。

流ししか音楽の仕事をしていなかった自分に、
アコースティックのサポートという新たな価値を見出してくれたこと。

まねきケチャというトップアイドルの、
メンバーそれぞれのタレント性や魅力を近くで感じられたこと。

当時の自分より、少し高めのハードルを常に与えてもらえたこと。
（まねきケチャの曲は難易度が高いうえ、ネットにコードが出ていないものがほとんどで、かつ曲が決まるのがわりと直前で、当日リハのみ、という状況で、愚痴ではなく、本当にこれが自分を大きく成長させてくれたと思っています）


まねきケチャとの出会いがなければ、
今自分はどうなってるか想像もつかないので、
本当に感謝しかありません。


ちなみに、どん底だった時のことを書いたnoteがこちらです。


一回限り、あるいは武道館公演までと思っていた
”まねきケチャ強化計画”は、月一のレギュラーイベントとなり、
そこから、2020年9月には通算50回を迎え、
コロナ真っ最中の2021年の9月頃まで続く、
まさかの長寿イベントになっていました。

強化計画以外にも、
まねきケチャのみんなには、
自分には考えられない素晴らしいステージに、
何度も立たせてもらいました。


まさかの武道館からはじまり、
玲緒菜ちゃんには生誕でも写真集イベントでも弾かせてもらいました。

美優ちゃんには、
美桜ちゃん卒業前かつ、美優ちゃん自身ラスト生誕祭という場に呼んでもらえて、本当に本当に嬉しかったです。


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最後のライブで美優ちゃんが、
「武道館以降は、どちらかというとつらい時期だった」
ということを言っていましたが、
僕から見ても、確かに、いつもどこか影を感じていました。

若さとやる気と才能を爆発させる場がない。
そんな感じがしました。

僕も何か出来ないかと色々と考えてみましたが、
結局何も出来ずそこは悔しいことのひとつでした。

自分が、米津玄師やayaseさんばりの曲が書ける作家に成長できていたら、
何か貢献できたかもしれないな、とか。


でも結果として3人は、自分たちで考えて、
卒業という道を選び、踏み出しました。

まぁ正直、こんだけ色んな才能に恵まれてて、
ルックスも抜群で、人気もある子たちだから、
僕なんかが心配しなくても大丈夫でしょう！
と当たり前のことに気づきました。


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まねきケチャと出会うまで、
アイドルを好きになったことはなかったのですが、
まねきケチャのことは好きになりました。
思い入れが強すぎて、時々いやになっちゃうほど（笑）、
好きになりました。


おそらく今後、
まねきケチャ以外に、
そして、まねきケチャ以上に好きになるアイドルとは
出会わないのではないかと思います。


ラストライブがNHKホールという、
すごいグループと仕事が出来たこと。
一緒に、何十回と同じステージに立てたこと。
「よっちゃん」なんて呼んでもらって、
時にはサインをもらったりしたこと。
生誕に向けて、スタジオで練習したり、
ギターのレッスンをしたこと。


振り返ると本当に沢山の思い出をいただきました。
もうまねきケチャとは新しい思い出が作れないと考えると、
胸が苦しくなりますが、
僕の一番の願いは、
「とにかく、3人がこれから最高の人生を過ごせること」
です。
美優ちゃん、凛ちゃん、玲緒菜ちゃん、それぞれとまた何かできれば嬉しいけれど、
そんなことよりもとにかく、
3人が、
成功するか否かではなく、
充実した、自分に納得のいく日々を送ってくれたらいいな、
と思っています。


素晴らしい時間を沢山ありがとうございました。
思っていたよりもかなり長いあいだ見させてもらった、
まねきケチャという夢が終わってしまうのは、
僕の人生自体も、ひとつ何かが終わる感じがしますが、
いつか再会出来た時に、笑顔で会えるよう、
誇らしいよっちゃんでいられるように、
日々をがんばって生きたいと思います。


卒業した3人に、そしてこれからのまねきケチャを支える2人に、
心からの幸せを祈っています。




読んでみて少しでも「いいな」とか「会ってみたいな」と思ったらぜひ会いに来てください！！