人生最悪の日から、人生は好転した、自分の人生。

音楽で生活が出来るようになってから、
ちょうど1年が経とうとした頃、
人生で最大最悪の裏切りにあい、
組織を追い出された。

それによって、
仕事をする場を奪われ、
収入源も断たれ、
仲間だと思っていた人とも
「四元とは一切連絡を取るな」
と言われたようで、
連絡を取らなくなった。

近くで見ていた仲良くしてくれていた大人たちも、
数人はすごく親身になってくれて、
一緒に動いてくれたりもしたが、
結局、その状況を変えることはできなかった。

大人に負けた。
権力に負けた。
どん底に突き落とされた。
人生ではじめてそう思った出来事だった。

自分の人生は色々あった。
両親の離婚もあったし、
親の不倫相手との裁判費用を借金させられたこと、
会社員時代の直属上司に企画を握りつぶされたこと、
ある日出社したら会社が倒産していたこと。
今思うと、しょうもないなってことも含めて、
色々あった。
けれど、人生で本当に最悪だと思ったことは、
上に書いた出来事だった。

それから4年近くが過ぎ、
今は、自分の人生にそこそこの満足と納得がいっている。

しかし、だからと言って、
「あんなことがあって良かったなぁ!」
なんてことは思わないし、
いまだに、
俺を裏切り、周囲との連絡を断たせた奴のことは、
ふとした瞬間に思い出し、
大げさでなく”腸が煮えくり返る”気持ちになる。
いまだに、だ。


だけど、学んだことは間違いなくある。
当時も思ったし、4年経った今、確信を深めたものもある。
その中で一番の学びは、

「お金とコミュニティを、ひとつのものに依存しない」

ということだ。

その事件が起きた直後は、
かなり混乱し、焦った。
その最大の理由は、
「収入源がなくなる不安や恐怖」
だった。
それがあった故に、無関係の人を巻き込んでしまった部分もあるし、
自分のかなりカッコ悪い部分が出てきてしまったのではないかと思う。

逆を言えば、
「とりあえず、生活できるだけの収入さえあれば、なんとかなる」
ということだ。

自分の望んでいたこと、
好きな場所や人、
そういったものは奪われて、悲しいし、悔しいかもしれないけれど、
だけど、
とりあえず生きていけるなら、落ち着いていられる。
そう思った。

だから、
今でも「収入源をひとつのものに依存しない」
ということはすごく意識している。
出来ているかどうかは別として、
いずれは出来るように努力している。


そして、
「コミュニティをひとつのものに依存しない」
というのもすごく大事だ。

友達にしても、仕事にしても、仲間にしても、
ひとつのものに依存してしまうと、
そこがなくなった時にかなりの喪失感に襲われる。
この世の中、全員から不要だと言われた気持ちになる。

だけど、実際そんなことはない。
必要とされていない人なんていないし、
必要とまではいかなくても、不要だなんてことはない。
というか、どんな人間も、
「不要な存在であり、必要な存在である」
と思う。
だって、天皇にしても、大統領にしても、ジョンレノンにしても、
誰かがいなくなっても、世界は続いているし、世界は変化しているのだから。

とは言え、
そこまで割り切って生きることは、普通は難しい。
日々、人との触れ合いが僕らにはやはり必要だ。
肯定されながら生きていくことが必要だ。

だから、
コミュニティには所属していた方がいい。
しかし、
人と人の関係は、些細なことで変わっていく。
家族以上に仲良くなった人ほど、
一度離れると、他人以上に他人になる。
そうなった時でも大丈夫なように、
コミュニティは、いくつかあった方がいい。

これも、簡単に出来ることではないけれど、
意識しているのと、していないのでは全然変わってくる。

この「お金とコミュニティを、ひとつのものに依存しない」
というのが、自分が最悪の出来事の中で気づけた、
人生において大切なもののひとつだ。


あとは、細々としたことだけれど、
・どんなに相手を恨んでも、バチは当たらないし、不幸にもなってくれない。だから、恨み続けるのは、自分の人生を無駄にしてるだけなので、やめた。

ってこととか、

・仲間だと思ってた人も、権力の前では何も出来ないし、してくれない。
 だけど、それはしょうがないことだな、と今は思えるようになった。

・自分が受けた仕打ちを、SNSや他人に話しても、意外と共感も同情もされないし、何も変わらない。
 だからそれよりも、少しでも自分の人生がいいものになるように、
 前向きに、とにかくポジティブに動き続けていると、
 人生は少しずついいものに、ちゃんと変わってくれる。

ということか。


あと、その出来事があった時に、
僕がすごく大好きな社長さんから言われた言葉は、
今でも日々(本当に日々)、思い返している。

「もしかしたら、感謝が足りなかったのかもな〜。
 感謝して生きてれば、またきっとよくなるよ!」

という言葉だ。

憎んでいる人にまで感謝する気はないけれど、
この日から、
自分の人生において「感謝する」ということの、
本当の意味や大切さがわかった気がする。

人生最悪の出来事があって、
人間不信になってしまってるかもしれない。
でも、ちゃんと信じられる人とこれから出会うから安心してほしい。

人生最悪の出来事があって、
もう終わりだって思ってるかもしれない。
自分の居場所はないって思ってるかもしれない。
でも、今まで以上に必ず人生は良くなるし、良くできる。
そして、居場所は必ずまたできるから安心してほしい。

今は眠れない毎日を過ごしているかもしれないけれど、
じっと、時間が過ぎるのを待つんだ。
必ず、時間が過ぎ、少しずつ良くなっていくから。

伝えたい人に、
こんな長文、こんな説教臭いことは言えないので、
noteに書きました。

自分の時もそうだったから、
誰が悪いとか正しいとか、真実とかわからないけど、
もしかしたら似たような傷を負ったものとして、
少しでも寄り添えたらなって。

1日も早く、元気になりますように。


読んでみて少しでも「いいな」とか「会ってみたいな」と思ったらぜひ会いに来てください!!