見出し画像

北海道の霊園に驚きを隠せない〜2023夏

7月の終わり、夏休みに家族で北海道へ行ってきました。北海道は兄が住んでいることもあり、学生時代から何度となく訪れている大好きな地です。

そんなわたしでも今回初めてで驚かされたのが、とある霊園でした。

そういえばお墓に興味を持ってからはずっと行けてなかったし、見聞だけで気になっていた霊園に訪れるチャンス!と家族も連れてちょっと寄ってみたのは……

札幌の南に位置する、真駒内滝野霊園です。

新千歳空港から札幌へ向かう途中、ちょうど良い立地ではありませんか。

なにが気になっていたか、、、それはお墓というより、石像です。
どーん。

だれ?とちょっとなりますかね。
よく見るといろんなお顔の、モアイ像です。

広大な大地、山々、青空をバックに、鹿のオブジェもいたり、敷地を使い放題な感じです。

人物対比。

背後から見ると、ずーっと続いています。

あまり詳しくは知らなかったのですが、記念碑によるとこの「三十三モアイ地蔵」ができたのは、2003年3月3日とのこと。3のゾロ目!

正面ではない入り口から入ったため、園内を車で走ること数分、やっと目当ての石像群に辿り着けました。その広大さにびっくり。

霊園の敷地面積は、札幌ドーム約32個分もあるのだそう(東京ドームじゃない)。お墓は50,000基を超え、さらに増え続けているという道内最大級の霊園とのこと。

モアイ像はあんなに目立つのに、公式情報があまり多くなかったのですが、道民情報によると、プチ観光化しているよ、とのことでした。
案内マップの一部にやっと見つけた説明には、このようにありました。

モアイ像
モアイの「モ」には未来、「アイ」には生きるという意味があり、みなさまの生きた証を後世へ永遠に伝承できるように建てられました。

じつはわたくし、モアイには少なからず愛着があったのです(新卒で入った会社のレーベル↓)。

それにしても、お墓という場所に、石をふんだんにつかった謎のシンボルを33基も出現させるとは、簡単なことではないはずです。

休憩所にはおしゃれで綺麗な「レストランモアイ」もあり。
「モイくん」としてお土産にもなっていましたし、外国人の観光客らしき団体も来ていました。名所化しているのは間違いありません。

この霊園のすごいところは、決してモアイだけではないところ。

かの安藤忠雄氏によって設計されたという「頭大仏御廟」は、永代供養の合葬墓となっています。どちらかと言えば、こちらが本業のほう。写真が撮れてないので、ぜひ公式サイトで見てみて。

ラベンダーの見頃を過ぎてしまっていたのと、この日は北海道でも30度をゆうに超える猛暑の炎天下だったため、頭大仏まで行くことを断念してしまいました…。近くに見えても、かない距離があるのです。

さらにさらに、この頭大仏殿に安置されたたご遺骨は、7年を過ぎると「永代供養墓ストーンヘンジ」へ移されるのだそう。それがすこし離れたところにある、こちら。

内部へ入ることはできないようだったので、遠くから。それにしても、かの有名な世界遺産を模して、実際に建てて、それをお墓にしてしまうとは。

イースター島とイングランドと、日本の仏像とお墓と。
「石」という共通項でコラボさせてしまっているんですね。そんな軽いノリかと思えば、そうとも言えない重量感でしっかり仕上げてあるのが素晴らしいです。

このほかにも、広大な一般墓の区画、樹木葬、ガーデン葬など、区画整理されたお墓が整然と並ぶ様子は、壮観で、開放感に溢れていました。

今回は思いつきで立ち寄り、また猛暑のあまりちゃんと鑑賞できなかったのですが、それでも、石像はもちろん霊園そのものの規模に圧倒されました。

土地の特色が存分に発揮されていることに加え、北海道の開拓史を思えば、意外に短期間でここまでのお墓ができちゃうんだ…という驚きも。

お墓として、商売として、観光地として、1箇所からさまざまに考えをめぐらせられる面白さも感じたのでした。家族も意外に楽しんでくれたので、ほっとしつつ。

北海道旅、もうすこし振り返れたらと思います。

最期まで読んでいただけただけでも嬉しいです。スキをいただいたり、サポートいただけたら、すこしでもお役に立てたり、いいこと書けたんだな、と思って、もっと書くモチベーションにつながります。 いつかお仕事であなた様や社会にご恩返しできるように、日々精進いたします。