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「見えない一貫性」を大事にしたい〜『きみの人生に作戦名を。』

図書館で大人気の本を予約しておくと、その本は忘れたころに届きます。
でも不思議なことに、そのタイミングが自分にとってすごく良いタイミングなことが多いのです。そう感じてるのはわたしだけでしょうか?

素敵な偶然

きみの人生に作戦名を。』も、やっと図書館から借りてきてパラパラとめくっていたところ、たまたま聴いた荒木博行さんのvoicyが、一昨日、昨日と連続で、この本の著者・梅田悟司さんとの対談回という偶然がありました。

<荒木博行のbook cafe>
▶️『きみの人生に作戦名を。』梅田悟司さん対談1
▶️『きみの人生に作戦名を。』梅田悟司さん対談2

voicy

書籍は昨年の10月発売ですし、わたしもこの本をいつ予約をしたのだったか覚えていないのですが、素敵な偶然だな、と興味深く拝聴しました。
(私的BGMは「シンクロニシティ(素敵な偶然)」 by 竹内まりや)

そもそも、梅田悟司さんの前著『「言葉にできる」は武器になる。』は、数年前に読んで、わたしに圧倒的な説得力で迫ってきた本でした。

「書くこと」に関する本は山ほどあれど、これほどすんなり入ってくる、そして言葉を大切にしたいと思わせてくた本はあまりなかったのです。

その尊敬する著者から直接に語られたことや、パーソナリティの荒木さんの的確な言葉は、やはりいま受け取るのにぴったりなものでした。

見える一貫性と見えない一貫性

前作では「内なる言葉」への向き合い方と、解像度の上げ方、言葉にするプロセスなどが書かれていました。その重要性は伝えられていたけれど、本作ではもう一歩踏み込んで、やり方を具体的にレクチャーする、より実践的な内容としていて、梅田さん自身の経験もふんだんに盛り込まれています。

対談のなかでも語られていた話で。
自分には何が向いているのか、何ができるかと探すとき、言語化が大事なのでした。そうは言っても、それが簡単ではないのは、人には「見える一貫性」と「見えない一貫性」があるからだと。

「見える一貫性」は他者から見ても、自分でも特徴づけやすい、「分かりやすい」経験や成果であり、そこには肩書きなんかも含まれます。分かりやすくあるため、他者を意識しすぎたものになりがち、下手をすると他者に支配されてしまう危険性もあるし、自分自身が縛られてしまうことも。

一方「見えない一貫性」は、自分でも気がつけていない、言語化できていない過去の経験に見出すことができるもの。自分しか分からないけど印象的な経験やふとした思いを拾ってあげたら、新しいストーリーができるし、それらへの光のあて方次第で、可能性が見えてくる、と。

9マス思考法

その「見えない一貫性」を見つけるために、この本でレクチャーされているのが「9マス思考法」です。

「9マス思考法」とは
①経験を「きっかけ・行動・学び」の1セットとして捉える
②過去と現在を振り返り、未来に思いを馳せる
③「きっかけ・行動・学び」×「過去・現在・未来」の9マスから大きなベクトルとしての自分軸を見出し、名前をつける

このプロセスに「言葉」が大きく関わってくるんですね。前作に戻って復習もしなくてはなりません。しかも、名前(人生の作戦名)をつけるまでは、かなり時間を要する作業となっています。

これらは、わたし自身がやっていることにも、大きなヒントになりました。

たとえば毎日書いているnoteにも、過去の自分を振り返るnote(【私は何者なのか】)にも一貫性が不足……と思ってたけど、それはそれでいいじゃないか、と思えました。「見えない一貫性」を見出す孤独な作業も、楽しんだもの勝ちです。note以外でもこの思考法で、作戦名を見つけていきましょう。

荒木さんのvoicyの概要欄に、簡潔にまとめられていました。さすがです。

他者に説明しやすい「見える一貫性」ではなく、ランダムな点に「見えない一貫性」を見出していく。その一貫性を発見し、名づけていくことが、人生の主導権を取り戻すことになるのだ!

人生の主導権は自分自身であると、わたしも強い思いで、ここまできましたが、わかりやすい「見える一貫性」も探してた!あぶないあぶない。

素敵な偶然に、軽やかに教えてもらった気がします。

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