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内向型か、外向型か、あらためて考えた~『静かな人の戦略書』

すこし前に購入していた本ですが、先日の認知特性診断に続いて、自分の特性をあらためて確かめてみました。

静かな人の戦略書 
 騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法

ジル・チャン 著/神崎 朗子 訳
2022年6月発売/ダイヤモンド社

「静かな人=内向型の人」と定義していて、その「静かな人」である著者がおもに仕事で成功を収めたのは、どんな仕事ぶりや戦略があったのか、そのノウハウを惜しみなくさらけ出した本です。

「静かな人」というワードに引っかかって、「わたしは静かな人だ」と確信して、手に取りました。著者のジル・チャンが台湾人の女性である点も、目新しさを感じましたが、すでにアメリカで大ベストセラー、日本でも16万部も出ていたのですね。

自分のタイプを知るテスト

まず、イントロには自分のタイプを知るための簡易テストがあります。
35個の質問のうち、自分に当てはまるものにチェックをするものです。

わたしは内向型の傾向がある質問に14/15、外向型の傾向がある質問に4/15チェックがつきました。(5つは無関係の質問が混ざっている)

内向型のチェックが外向型のチェックより3個以上多かったら、内向型の傾向が強いと言えるそう。両方の特徴を持つ両向型という場合もあり、きちんと知りたい場合は、MBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)などの性格診断テストを受けることもおすすめされています。

あくまで簡易テストですが、やはりわたしは「内向型=静かな人」でした。

もしかしたら勘違い?

ただ、読み進めていくうちに、ん? と思う部分もありました。

たとえば「内向型と外向型の違い」(p79)から
・考えながら行動する
・飽きっぽく、外的刺激が必要
・深く狭くよりも、広く浅く
・気が散りやすい

これらは「外向型の特徴」で挙げられているものですが、わたしが自分を表現するときによく使ってた表現そのままだったんです。
なので、対応する「内向型の特徴」を見て、よくよく考えてみました。

・考えながら行動する ⇄ あらゆる側面を考慮してから行動に出る
(行動は決めたら早いのであって、考えながらなんて器用なことはしてないかも。むしろ決めるのには時間がかかる)

・飽きっぽく、外的刺激が必要 ⇄ 外的刺激をあまり必要としない
(飽きっぽいけど、つねに興味関心は自分で見つけるタイプ)

・深く狭くよりも、広く浅く ⇄ 広く浅くよりも、深く狭く
(深さの問題はあれど……ん? どっちもあるな)

・気が散りやすい ⇄ ささいなことが気になる
(きょうも思い当たる節が…他人のささいなことが気になってイライラ)

と、対にしてみると、後者の内向型の特徴にしっくりくる部分があるな、と。なんとなく外向型の特徴に憧れてた(思い込んでた)自分が、見えてきました。

どちらかに決める必要はまったくないのですが、自分の行動や言動、特徴をこうだ、と決めつけてたところはあるな、と思うのです。

社交的でありたい、話上手になりたい、チームで働きたい、みたいなのは憧れではあるけど、ずっと上手くできてこなかったことです。

内向型の人は、外向型のふりをしたり、外向型がリーダーシップを発揮する方法を研究したりする必要はない。

仕事に生かすためには

  • 自分にとって「最高の仕事」とは?

  • 「傾聴できる能力」を生かす

  • 準備をして「先手」を打つ

  • 「信頼」ほど価値あるものはない

  • 「異文化」を受け入れる

  • 個性より「適応能力」が重要

見出しより自分向けのメモではありますが、戦略書として、手元に置いていつでも見返したい項目ばかりでした。

著者が培ってきた、仕事をするうえでいかにストレスをなくすか、人前でも余裕に見せるための入念な下準備の徹底具合といったら!
著者のように完璧な(?)内向型ではないからこそ、すこしなら取り入れてみようと思えるアドバイスが満載でした。

そして、取り入れたうえでやってみたいことが、この先山盛り!
考えるタームが長い静かな人も、戦略と準備ができたら動き出さないといけません。そのバランスとペースは自分がいちばんよく分かっているはず。
焦らず、マイペースで、進めていきます。


最期まで読んでいただけただけでも嬉しいです。スキをいただいたり、サポートいただけたら、すこしでもお役に立てたり、いいこと書けたんだな、と思って、もっと書くモチベーションにつながります。 いつかお仕事であなた様や社会にご恩返しできるように、日々精進いたします。