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今できること その2

よつめ染布舎のオンラインショップはすずめ草オンラインショップという名義で5年程度運営しておりますがスタート当初はかなり低水準の売り上げが続いておりました。
昨年くらいからでしょうか、徐々に右肩上がりに成長し今では卸しの売り上げに対して3分の1程度の売り上げまで成長。今ではかなりの戦力で心強いオンライン店舗になりつつあります。
要因は様々ですが有名店に取り扱って頂いたことや影響力の大きい方にネットなどで取り上げられたことなどが挙げられます。その次に要因というか条件のようなものですがオンラインショップに限らず活動を続けるということが月並みではありますがとても重要に感じています。

活動の継続の中でSNS等で発信したり口コミで広がったり続けること自体の価値であったりそれらの集積が信頼になって売上という形でリターンされるのだとこれは感覚ですがそのように感じているところです。そもそも売上自体まだまだ小さいので胸を張って言えることではないのですが、オンラインショップや工房の影響力が今よりもっと大きくなった時はそれなりの売り上げも上がるのだろうと思います。


そう思うとオンラインショップを早くに立ち上げていて本当に良かったとコロナショック真っ只中胸を撫で下ろしています。もっと効率的にオンラインショップの売り上げを叩き出す方法もあるのでしょうが、よつめ染布舎の規模と普段は染めとデザインの業務プラス経理や雑務諸々を兼務している僕にとっては、オンラインショップの売り上げを叩き出すのは至難の技。逆にコロナショックが来なければオンラインショップの充実はしなくても良かったのかもしれません。


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写真:染め上がったものを干しているところ(撮影 谷知英


これまで意識して生産者側に重心を置いて活動してきました。
まず自らが作るモノで勝負したかったし、モノが良くないと売る人もそれを買う消費者も幸せにならないからです。

大きく手を広げてよつめ染布舎のものは最高ですよ!などと毛頭言う気もありませんが暖簾やストールなどは特に使って頂きたい、損はさせない!と心の奥の方で静かに思っております。
こんなこと普段はあんまり口にしません。


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写真 筒描きのストール|BIG COLOR(マゼンタ)
   筒描き(つつがき)という伝統技法を使って染めたストール
   


工房兼実店舗であるすずめ草にいらっしゃった方にも接客下手な僕なので、
自分の作品を他人事のように褒めて売り込むのは本当に苦手で誰かやってくれないかなあといつも考えています。接客しないというか上手く出来ないので素っ気ない店員だなと感じた方もいらっしゃるのではと振り返っています。

今は自分のものを自分で売るしか道はないと思っておりますので恥を捨て自画自賛も辞さない覚悟なのです。まさかこんな風に変わらざるを得ないとは。時代は必ず変わる。本当に無情ですよね。


とにかくウィズコロナの今は、いやこの先の時代、生産者が消費者へダイレクトに売ることは当たり前のことになるのかもしれない。もう何年も前から色々な業種の方が当たり前に自身のオンラインショップを開設したり僕も実店舗があるしオンラインショップも持っています。しかしファッション業界なんかは未だにバイヤーに向けた展示会をしてバイヤーに向けた商品開発をしていますよね。そういった動きも変わりつつあるのだとか。D2Cというらしいですね。


生産者しか伝えることの出来ない情熱とか思いとかプロセスとかあると思うのです。商品をヴィジュアルや機能やブランドイメージだけで判断するのではなく、目に見えない深い部分も商品の大きな価値になってきているように思います。

さあどんな売り方をしていこうか。
こんな時頼りになるのはウチので結構勘が鋭い。
毎日毎日相談してはああでもないこうでもないと議論を重ねています。こんな時相談できる相手がいるというのは本当に有難い。
今日はどんなヒントをくれるのかな?


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