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会社ごとに『言葉の定義』や『業務フロー』って全然違うよなぁ、と。

先日、前職で一緒だった仲間たち(ともに転職組)と飲んだのですが、お互いに転職して多少時間が経ったので近況などを語り合いました。

ひとりは大手のコンサル系制作会社へ転職。ひとりは独立をするとのことで、ちょっと前までは同じ会社にいたのに今は違う環境にいて各々がいろんな経験をしていると思うと、改めて(自分も含めて)人それぞれの人生があって面白いものだなぁと感じました。

これまで退職した人たちには全く違う業種の会社に転職した人もいれば、同業種に転職した人もいます。そして久しぶりに会うとその都度「前職といまの会社の環境に違いはあるの?」などと話を聞くのですが、想像以上に会社ごとにまったく異なる環境があることにいつも驚かされます。

例えば『プロデューサー』という職種をとってみても、代理店でいう『プロデューサー』と制作会社でいう『プロデューサー』では全然違う役割だったりする場合が多いですし、同じ制作会社であっても『プロデューサー』の定義や役割が微妙に違っていたりもしたので、採用面接等の際には自分の理解と相手が同じ理解をもっていると勝手に思い込むとなかなかうまくいかないなぁと何度も思ったりしたものです。

所属している業種によっても言葉の定義(?)が違っていたりしますよね。
メディア会社の『クリエイティブ』と制作会社の『クリエイティブ』も意味が違っていたり。正確には『定義』が違うというのではなくて、職種ごとにその言葉から想起されるものが違っている、ということなのでしょうけど。
・・とはいえこの違いはけっこう大変で、一緒に仕事をするにあたって相互理解をするのに苦労をした経験が何度もあります・・。


先日、仲間と話していた際は、業務フローがこれまでとあまりにも違うので、けっこう混乱しているという話が挙がりました(苦笑)。

・・といっても前職のD2Cdotでは実はあえてあまり業務フローを会社としては明確にしていませんでした。それは仕事の内容が多種多様すぎてテンプレート的な業務フローをつくりにくいということがありつつも、都度異なるメンバーたちでチームを組んで仕事をするため、組む人によってやりやすいやり方が異なるので当事者たちの判断にある程度は任せようとしていたからでした。

例えばチームを組んだ際にプロデューサーがその案件の企画遂行においてもっとも影響力を発揮できるのであれば、プロデューサー中心の業務フローにした方が良いでしょうし、逆にプロデューサーが未熟でディレクターの方がベテランだったらそっちに主導権をもってもらった方がやりやすいのではないか、と。D2Cdotはもともと制作案件の経験者が多かったこともあり、大枠としての仕事の進め方はどの会社もそんなに違いはないだろうからお互い合意のうえでやるのであれば、その中身(やり方)は当事者たちに任せよう、という方針でやっていました。
※『事前に互いの合意がある』ことが大事だと思います。
・・なので、ひとりひとりの『型』みたいなのはあったと思いますし、みんなも自分たちのやりやすい業務フローを自然と創りあげていたと思います。

このやり方がベストだとは思っていません。人によってはルールが統一されていないが故にチームの中でやり方が合わないということで揉めることもあるでしょう。まぁ、でもそれはどのようなフローでもでてくる話だし、チームでやる仕事は相性が良いもの同士で組んだ方が良いアウトプットができることも知っているので、そこはもうある程度割り切っているところもありました(苦笑)。


ただ、先日話を聞くと、どうやら根本的な仕事のやり方の違う会社もあるようだ、ということがわかりました(苦笑)。

D2Cdotでは自身が担当した案件は最初から最後まで責任をもって担当する(途中で離れることはそんなにない)ことが原則ですが、その会社はチームメンバーが初めから何ヶ月間その案件に関わるかが決まっていて、最後までやりきることができるメンバーは限られている(PMくらい?)と。このため、個人事業主の人たちが瞬間的に集まってプロジェクトをやっているみたいな感じ、とのこと。大きい会社は基本的に個性中心というよりはスキルやフローの平準化をしたがるし、費用対効果を厳密に管理する傾向にあるので、まぁ、そういうやり方になるのも仕方ないよな、と(苦笑)。

会社によって方針があるので「良い/悪い」ということではないですが、これは確かにD2Cdotのやり方とは全然違うから、そこまで違っているとたしかに混乱するだろうな、と思いました(苦笑)。回数を重ねればそのやり方にもいずれ慣れるのでしょうけど自分にとってそのやり方が本当に良いのかは違う話だと思うので、話を聞きながらこういうところも転職の際の選考理由のひとつとして考えていく必要があるんだろうなぁ、なんて思いました。
※大きい会社だと決められた業務フローを自分がやりやすいからという理由で簡単に変更することなんてできないでしょうし。

こういう細かい部分は実際のところ、入社しないとわからないものですね。ただこういったところでも『企業文化』というのが色濃く反映されてくるものだと思うので、やはり転職する際には自分に合ったカラーの会社を選んで転職するというのが大事になってくると思います。

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