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『弱み』を隠さない人は『強い』。

人は誰しも『弱み』というか、弱点・欠点・短所みたいなところがあります。もちろんその逆の『強み(長所)』も同時にあるものです。

『強み』をあえて隠す人はそんなにいないと思いますが、『弱み』を隠そうとする人は多いんじゃないかなと。実は僕も若かりし頃はそういう傾向がありました。やっぱり自分が劣っている部分を見せるのって単純に恥ずかしいし、「仕事ができない人」みたいな見られ方をするのが嫌だったので。

でも、自分に『弱み』があるのは当然のことで別に恥ずかしいことではないし、決して仕事ができないということでもないなっていまになると理解できます。逆にできもしないことをさもできるかのように振る舞う人の方が恥ずかしいし、かっこ悪いですよね(苦笑)。
『弱み』をみせることがむしろ『強み』に転換できている人も多いと思うので、自分のなかの思い込みって良くないなと思います。


『弱み』をみせるとなぜ強くなるかというと、自ら「自分はこれができません/苦手です」って初めから公言できるからなんですよね(笑)。

開き直って堂々と言われると「いや、改善しなよ」って言われるのがオチですが、腰低く謙虚に言われると「しょうがないなぁ」と思えてしまうのが人情というもの(苦笑)。「じゃあ、そこについては期待しないから他の得意なところをやりなよ」ってなんとなく周囲の認知を獲得しながら活躍している人をこれまで多く見てきました。
※そう思えるのも周囲との関係値ができている人だからこそ、ですが。

周囲がその人の『弱み』を認知すると、そこをカバーするために他の人が動いてくれます。そうなると自分の得意なことに集中できる環境となり、弱い部分も周囲が補完してくれるので全体としては強力に推進できる体制となって結果を残しやすくなるという効果がでてきます。
そしてその活躍した人は周囲のおかげで結果を出せたと思えるので、さらに周囲との関係値もよくなっていくという循環が生まれます。


自分の『強み』『弱み』を正しく認識できていない人もいます。
『強み』を認識できていない場合は機会損失になってしまいますし、『弱み』を認識できていない場合は周囲にとって迷惑な話になります(苦笑)。
稀にいませんか?すごく得意気に自信をもってリーダーシップを発揮して取り組んでいるのに全然うまくいっていない人とか。
自分に対して鈍感な人は自分で気づくのは難しいかもしれないので、その際はやんわりと指摘してあげた方が本人のためになると思います(苦笑)。

自分が『強み』『弱み』を認識できていないのであれば、『強み』を認識するためにはよく周囲から褒められることや、我ながらうまくいったことなどを書き出して傾向を洗い出せばいいと思います。『弱み』を認識するためにはその逆ですね。


『弱み』をみせられる人は『愛嬌』がある人が多いですね。
完璧になんでもこなしていく人は凄いとは思いますが『愛嬌』や『人間味』に欠けやすく、周囲からは『尊敬』の眼差しはもらえても『共感』は得られにくいと思います。完璧に思える人よりも欠点のある人の方が親しみやすいのは自分との距離感を近く感じられるからってことだと思います。
仕事というのは基本的にはチームでやっていくものだと思うので、ひとりでガツガツ進んでいくよりも全員の個性(得意/不得意)を活かして取り組んだ方が大きなことや良いものが創りやすい。このため協力者を得るために『共感』が必要となり、その要素となる『愛嬌』『人間味』がこれからの時代では益々重要になっていくんじゃないかと思います。


・・とはいえ誰でも『弱み』を『強み』に変えられるわけではありません。
まずは『自分の弱み/強みを知る』ことから始まり、弱みは隠さずに謙虚に伝える(もしくは表現する)。『弱み』を周囲に認めてもらうためには人よりも優れた『強み』を持っていることが必要で、さらに協力を得るための『愛嬌』や『人間力』を持つ必要があります。周囲を頼って弱みをカバーしてもらいつつ、強みで結果を残す。そして周囲に感謝する。
これが仕事をするうえで大事なことだと思います。

ま、そんなことを置いておいても『弱み』を気軽に見せられるくらいの環境じゃなければ息苦しくなっちゃうので、あまり気にせずにみなさんには自然体でいてもらいたいと思います(笑)。『弱み』もひとつの個性ですので。

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