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社員が入社を勧めたくなる会社(リファーラル採用)

D2Cdotでは社員が自身の友人を紹介してくれて仲間が増えていく、といういわゆる『リファーラル採用』がけっこう多かったです。

この『リファーラル採用』はお互いにとってメリットも多く、企業側としてはすでに活躍してくれている仲間が推薦してくれているのでスキルや人柄において一定の評価やマッチングがすでに為されている状態になりますし、一般的な採用にかける時間や稼働、コストも削減することができます。
紹介された側にとっても同様のメリットがあり、お互いに長く付き合っていける関係になりやすいと思います。


僕はこの『リファーラル採用の数が増えていく会社にする』というのをひとつの目標として会社の経営をしていました。

『友人に勧められる会社』ってすごいことだと思うんですよね。
紹介する側は友人なのだから本気で良い会社だと思っていなければ紹介しないと思うんです。それって会社側からすれば何物にも代えがたい『社員からの評価』をもらっているということ。少なくとも紹介してくれる人にとっては『会社の状態が良い』という評価がされているということだと思います。
※紹介してくれた社員が「最後の転職だと自分が思える会社だったから誘ってみた」と言ってくれたときは最高にうれしかったですね。

こう思ってくれる人が増えていくことが『良い会社』だということであり、それを実現するのが経営者やマネージャーのやるべき仕事だと思います。


では『友人に勧められる会社』になるためにはどうすれば良いか?
ここは『心理的安全性のある環境』『チャレンジできる環境』『福利厚生の充実』『財務状況が安定している』『定年まで働ける環境』『年収の高さ』『楽しい・成長できる仕事がある』『会社や社長の考えに共感』『良い仲間がいる』など様々な要素があり、会社によってどれを優先すべきかも異なるところかもしれません。

ただ、大事なのは経営者が自身の会社をどのような会社にしたいと思っているかを明確にして推進&PRし、それに共感してくれる仲間を増やしてさらにその仲間が共感してくれそうな仲間を増やしていく、というサイクルを生むことだろうと思います。


リファーラル採用で気を付けなければいけないのは、悪い意味で『派閥(グループ)』ができることですね。

幸いにもD2Cdotではこのようなことはありませんでしたが、例えば前職の繋がりで入社した方がいた場合に少なからず『前職で一緒だったグループ』ができあがります。2~3人くらいであれば少人数なので問題ないでしょうが、それが5人~10人など増えていくと『派閥』と化していく場合があります。

組織で気を付けなければいけないのは『多様性の排除』です。
派閥の人たちだけで固まり、他を排除していくような動きは許容してはいけません。所属する社員たちは出自はどこであれ、あくまで転職先の会社のビジョンや環境に共感した集まりであることが大事です。


ちなみに社内で「お友達を紹介してください!紹介採用推進中!」などと周知されることがありますが、実はそういうのは好きじゃないんです(苦笑)。そうはいいつつも、もちろん自分が社長のときにもやっていたので当時の人事メンバーからは「何言ってんだ!」って怒られそうですが。

『紹介』ってこちらが主体になってお願いするというよりは、本来自分(社員)がそう思っているから「うち、良い会社だからおいでよ」って自主的に動くことなんだと思うんですよね・・。

・・なので、本来の『リファーラル採用』の意味とは本質的に違うんじゃないかって思っていて。まぁ、この採用難な時代にそんなことも言ってられないというのもあるのですが(苦笑)。

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