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自分の見えないところで仕事をしてくれている方に感謝。

昨年末に引っ越しをしたのですが、それまでのマンション住まいから戸建てになり、いろいろと住環境の違いを感じている日々です。どちらも体験することで比較ができるからこそ差分が分かるというものですね。

その中で、最近もっとも強く感じたのがゴミ回収をしてくれている方々への感謝の気持ち。マンションに住んでいた時はいつでもゴミを出せたし、知らない間に回収してくれていたのでほとんど意識したことはありませんでしたが、戸建てに住んでからゴミの回収をしてくれている方々の仕事を間近でみるようになり、(もっと前から感じていろよって話ですが)感謝の気持ちが芽生えました。
※管理人の方にも今まで以上に感謝の思いが強くなりました。

考えてみれば、いままでも自分からはみえていなくても、ゴミの回収は当然ながらされていたわけです。でも、自分には直接見えていないがゆえに言い方は悪いですが『存在(意識/認識)していない人たち』でした。でもそんなわけないですよね。自分の見えないところで誰かが仕事をしてくれていることで社会は回っているんだなぁと改めて思った次第です。


これは会社でも一緒で、営業をしている人の後ろには事務経理作業をする方がいるから目の前の業務に集中できる。人事がいるおかげで採用活動ができて新しい仲間が増える。総務がいるおかげで快適なオフィス環境が保たれているわけです。バックオフィスの方々の動きはなかなか見えにくいところもあると思いますが、まさに『縁の下の力持ち』って感じだなぁと思います。

残念ながら稀にバックオフィスの人たちを軽視している人も見かけます。
僕も現場で活動していた頃は(さすがに軽視はしていませんでしたが)数字を直接稼いでくる職種の人たちに比べると彼ら彼女らの仕事を意識することは弱かったと思います。いま思えばそれはバックオフィスの方たちの仕事の中身が見えなかった(知らなかった)からだったな、と。

例えば営業やプロデューサーは案件を受注して納品することが主な仕事。でもそれだけでは『仕事』として完遂できてはいなく、お金が振り込まれるまでが本来の『仕事』です。その業務を一部負担してくれているのが財務経理の方たちで様々な書類の制作や送付処理、チェック、エビデンスとして残すこと、月末の締め処理などを裏で行ってくれています。
人事も会社が拡大していくために仲間を増やす採用活動をしてくれますが、そのためにスカウトメールを送ったり、面接をしたり、入社手続きなどを行ってくれています。もちろん採用以外の業務も多くあり、(多くの人の目には)見えない業務であふれています。

営業の立場からみれば、バックオフィスの方たちの仕事は見えにくいでしょうが、実際は裏側で自分たちを支えてくれている存在ですし会社としても必要な業務。彼らがいなければ全部自分たちでやらなければいけないことになり、とても目の前の仕事に集中できる状況ではなくなるでしょう。
逆にいうとバックオフィスの人たちからみても営業の方たちの仕事は見えにくいのかもしれません。お互いに見えにくい領域はあると思いますが、互いに業務の一連の流れを理解しあい、支え合って仕事ができていると思うと自然と感謝の気持ちが出てくると思います。

僕はマネージャーや経営者という会社を俯瞰してみる立場を経験できたので全体の業務がある程度みえるようになりました。おかげで様々な業務に携わっている人に感謝の気持ちを持てるようになれたことは良かったです。


そう思うと社会は『見えない仕事』で溢れていますね。
スーパーに並んでいる食材なども誰かが育てたり採取したりすることで食べることができているわけだし、食材を運んでくれる運送会社のおかげで手元に届いている。いま住んでいる建物だって多くの人や企業が関わって建てられたわけだし。そう思うとみえない人たちにではありますが、日々感謝の気持ちがでてきますね(笑)。

自分の仕事もきっと見えない誰かの役に立っているのだろうと思うと、『企業は社会の公器』という言葉も現実味があるなぁ・・と思いました。


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