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『キャリアアップ』の行き着く先は『ルールメイカー』になることなのかも?

自身の『キャリアアップ』の方法を考えるときに、同じ職種でどんどん難易度の高い実績をつくることでキャリアを上げていくやり方もあるでしょうし、異なる職種を経験して掛け合わせスキル型のユニークなポジションを創りあげるというやり方もあります。スタンダードにマネージャーなどの役職についてキャリアアップしていくやり方もありますね。

また上記を実現する道のりとして、所属する会社の中で自分の価値を高めるキャリアアップをしていく方法と、職場は関係なく市場からみたときの自らの価値を上げるキャリアアップの方法もあるなど、そのやり方は多種多様。

さらに目標とするキャリアアップが実現するまでの時間軸でみると、所属する会社でじっくりとひとつずつ周囲の信頼を得ながら階段を上っていくやり方が堅実でスタンダードでしょうが、すでにポストが埋まっていて自分の番がなかなか回ってこなそうという場合はより目標が実現しやすい環境に転職した方が目指すキャリアアップに近づくには早い、ということになります。


自らのスキルを上げたり、次の目標を立てる場合は、自分よりも一歩先に進んでいる人のマネをする(ロールモデルをみつける)やり方が一般的だと思いますが、若手の頃であればまだしも、ある程度年齢を重ねてもそのやり方を続けているといずれ高い壁に当たる、と思います。真似をしているだけではその人を追い越すことはできないし、仮に追い越してしまった場合はその職場ではもはや見習う人がいない、ということに。
※組織によってはスキルとしては追い越しても年功序列の問題で先の立場に進めない、ということも・・。

そうなった場合は転職して新たに自分よりも上のレベルで仕事をしている人をみつけるという手もありますが、この繰り返しではいつまでたっても終わりがありません(まぁ、終わりがなくてもいいのですけど)。
・・なので、キャリアアップの最終的に行き着く先は自らが先頭に立って『ルールメイカー』になるしかないのでは?と思います。

ルールメイカーとは文字通り『ルールを創る人』です。自分が立っているその領域では自分よりも先に進んでいる人がいないのですから、後ろから続いてくる人のために自分でルールを決める(創る)しかありません。
いままで優秀な人はたくさん見てきましたが、どんなに優秀な方であっても先頭に立ってルールを決めるのが苦手な人は意外と多いもの。ある程度決められた仕事を遂行していくスキルと、ゼロから創りあげるスキルは別物ですから、得意な人と苦手な人がいるのは致し方ないことですが、延長線上のキャリアの壁を超えるためにはここが分岐点になるんだと思います。

ルールメイカーといってもいろいろな種類がありますね。
独立して会社を立ち上げれば文字通りその会社のルールは自分で決められるのでルールメイカーになりますね。独立しなくても所属している会社で一定の実績を積み、自らの持ち場(担当領域)でルールを決められる立場になるのでもいいでしょう。取締役やマネージャーのような役職者になるのがわかりやすいところですが、専門のスペシャリストとしてもその業務においてのルールメイカーにはなれます。

ここでは『ルール』とひとまとめに幅広く言っていますが、会社の方針を決めるのも『ルール』、役割の定義を決めるのも『ルール』、業務フローを決めるのも『ルール』です。要するに『何もない状態から自らの意思で周囲に影響を与えるコトを形作ることができる人』をルールメイカーと呼ぶのではないかな、と。


僕も現場からマネージャー、経営者と立場を変えるに従って何度かルールメイカーとして活動をしてきました。(参考になるものはあっても)前例のないものを自ら考えて創り、それを周囲の人たちに伝えてともに運用していってもらうというのは不安もありますが楽しいことです。

そういえばフリーターだった時代も働く環境は新規オープンのお店ばかりを狙っていたなぁと思いだしました(笑)。これもルールメイクに最初から自分も加わっていきたかったからあえてそこを狙っていましたね。

現職でもこれまでの経験を活かしていくつかルールメイクをしているものがあります。組織の形をひとつずつ創っていくというのは誰でも経験ができるわけではないので貴重かつ楽しいことです。自分が前職で新規部門の立ち上げをやったときとか、新しく社長を任されたときもそういえばこんな感じだったなぁと懐かしく思ったり(笑)。

大変ではありますが、こういうのが好きだったなと改めて思い出しながら日々の業務にあたっている今日この頃でございます。

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