パンダに教えられたこと 〜 いつも笑顔で

上野動物園の双子のパンダちゃんの体重が10キロを超えたとテレビで映像を流していた。
かわいい。たまらなくかわいい。1頭でも文句なくかわいいのに、2頭でじゃれ合うなんて反則だ。かわいくないはずがない。

しかし私は昔からパンダを見ると思ってしまうことがある。それは

「やっぱり見た目がかわいいと得だな。」

そう、希少価値とはいえ所詮は熊である。大体があんなに小さい赤ちゃんパンダでも爪はしっかり熊の爪をしてる。ヒグマや月の輪グマと同じで、危険を感じると他の動物を襲うこともあるという。
でもかわいいのだ。あのタレ目模様で生まれながらに笑っているような口元。それだけで見たものの表情をとろけさせる。
一方で普通の熊たちは人間の身勝手な開発で山に餌がなくなり、お腹を空かせて住宅地に現れようものなら即座に駆除される。まあ人を襲うのだから仕方ないが、元をただせば同じ熊なのになんだか不条理な気がする。

でもそんなこと言ったら人間も同じかもしれない。電車で隣で新聞読んでる太って脂ぎったおじさんもキムタクも同じ人間だ。でも周りからの目も扱いも多分全然違う。これもある意味不条理と言えなくもない。

そういえば「見た目」について日頃からもうひとつ疑問に思っていることがある。よく「美人は性格が悪い」というが、本当だろうか?
ちなみに私の周りに関しては、綺麗な人はおおむね優しく、そうでない人の方に性格的問題のある人が多い気がする。
ある時これをネットで検索してみたら、私と全く同じ質問を投げかけている人がいて、回答者は全員、「綺麗な人が性格が悪いということはない、むしろ逆」と答えていた。中にはご丁寧に原因まで分析してくれている方達もいて、まとめると、「綺麗な人は子供の頃から周りに優しくされて育つから他人にも優しくなる」というものと、あとは「性格が顔に出る」いうものだった。性格。確かにそれはある気がする。特に歳を重ねるとなおさらだ。私の周りにも顔は美人の顔立ちなのに、眉間の皺とへの字の口でせっかくの容姿を悪く上描きしている人もいる。どんなに顔立ちが良くても、そんな人とはあまり関わりたくないと思ってしまうのが人間だ。

しかしそう考えると、生まれ持った容姿はともかく笑顔って本当に大事だ。少なくとも3割増しで可愛く見えるのではないだろうか。
パンダが愛されるのもあの常に笑っているような顔が皆んなを幸せな気分にするのだと思う。
人間でも同じで、一緒にいる人が笑顔なのと仏頂面なのでは笑顔の方がいいに決まってますからね。

そういえばマスク生活で笑った口元を目にする機会は激減したが、口元は隠れていても笑顔かどうかは目元でわかる。マスクの上の半月型に^^となった目元はとてもチャーミングだ。口元の笑いは無理矢理口角を上げれば作れるけど、半月型の目元は本当に笑顔でないと出来ない。こんな時期だから更に大事ですよね。自分も気を付けなくては。

笑う門には福来る。マスクの中でも常に笑顔。
パンダから学ばされました。

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