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ポメラ日記 2020年6月1日(月) 白地にオレンジ色の罪

保育園復帰第一日目。
朝から、ぱんださんとよんださんの分の登園準備をする。
保育園の持ち物準備はかなり複雑で、毎日やっていればなんとかこなせるようになるが、ブランクが長い。そういえばあれがいる、これがいる、と右往左往しながら、ぱんださんとよんださんの着替えと朝食だ。
ささださんが珍しく朝の時間に自発的に起きてきて、手伝ってくれた。

よんださんを抱え、ぱんださんと歩いて登園。
ぱんださんだけなら自転車でシュッといくのだが、歩いての登園はゆっくりになる。ぱんださんが花を見つけたり、家の中からガラス越しにこちらを伺う猫をみつけたりして、それはそれでいいものだ。
この四月から背負うはずだった黄色いリュックサックを背負って、ぱんださんは浮かれている。
登園してからの支度も、親はまごまごしていたが、ぱんださんは言われたとおりにやった後はそのまますんなり遊びに移行していた。さすが保育園歴が長いだけはある。
保育士さんから新型コロナウィルスの対策としてチェック票を見せられ、咳や怠さなどがないかを確認される。
次によんださんを預けにクラスを移動する。よんださんは四月に二日登園したものの、あとはずっと登園自粛していたため、ゼロからのやりなおしだ。
乳児の預け方はより厳重で、体温を再度測り、服とおむつをめくって肌に異常がないかを保育士さんと一緒に確認する。これは新型コロナとか関係なく通常フロー。
その上で、先ほどと同じチェック票を見せられたが、「強い怠さがある」とかの項目は「まあしゃべらないからわかんないっすわ」という感じだった。しゃべらないから全身チェックとかするんだしね。
保育士さんの手によんださんを預け、さっと離れる。よんださんはべそべそしている。
でも今日は慣らし保育初日なので、一時間ちょっとしたらまた迎えに来るんだよ。
そこは安心して良いところだから、元気でね。

さて、一時間弱の自由時間はあっという間に揮発し、よんださんを迎えにいく。
ちょうどごはんを食べ終えて、その後のミルクを飲まずにむずがっているところだった。
お母さんあげてみますか? と聞かれてやってみるが飲んではくれない。
抱っこされたいようと胸にしがみついてくるので、そのまま抱っこして、保育士さんとミルク対策や今後についていろいろ話す。
食事でお腹がいっぱいだったかもしれず、明日は食前にあげてみましょうという方針になった。
わたしと離れた後は、落ち着いて遊んでいたとのこと。
抱っこひもによんださんを入れて帰る。涙のあとのあるよんださんは、すぐに寝てしまった。一時間ぶりに再会するよんださんは、とても可愛い。

帰り道、いつも倉庫で作業をされている方がフェイスガードを装着されていることに気づく。
少しずつ働き方も手探りで変わっているんだろう。

家でよんださんを見つつ昼食準備をしてささださんとご飯を食べたり、よんださんに絵本を読んだり、よんださんがスクワットと探検をしている間に夕飯の準備をしたりする。
静かだ。
とても静かだ。
絶え間なくしゃべりかけ、ごっこ遊びをし、そうでなければテレビを見ているぱんださんが家にいない。
とても静かだ…。
三歳児というのは、音もそうだが、全身から放つ存在感でとてもうるさいものなのであるな、と、不在が実感させる。

とはいえなんだかんだしていたらあっという間にお迎えの時間だ。
あらためて迎えにいくと、ぱんださんは
「むかえにきたの、おもったより、はやかった」
と、まだ遊びたりなさそうな空気を全面にだしていた。
保育園が楽しそうでなによりでした。

夕食後、なにやらぱんださんがこっそりしているなと思ったら、白い棚にオレンジのクレヨンで思い切り落書きしていた。
悪事を悪事と知りつつこっそりやるようになったのだな、と成長を感じる。

寝かしつけに読んだ本は
『カーテンふわり』
『はじめてのずかん555』
『クリスティーナと おおきなはこ』

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